日曜朝の礼拝「平和のきずなで結ばれて」

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平和のきずなで結ばれて

日付
説教
望月信牧師
そこで、主に結ばれて囚人となっているわたしはあなたがたに勧めます。神から招かれたのですから、その招きにふさわしく歩み、一切高ぶることなく、柔和で、寛容の心を持ちなさい。愛をもって互いに忍耐し、平和のきずなで結ばれて、霊による一致を保つように努めなさい。(1~3節)エフェソの信徒への手紙 4章1節~6節

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 新しい一年を迎えました。教会は主にある兄弟姉妹の共同体です。主に養われ導かれる群れとしての成熟、また、霊による一致を祈り求めて、「平和のきずなで結ばれて」を今年の標語とすることにいたしました。

 「祈り求めて」と申し上げましたが、心に留めて主に感謝したいと願っていることはただ一つ、私たちはすでに平和のきずなで結ばれて、霊による一致にあずかるものとされている、ということです。ここでパウロは、「あなたがたが霊の一致を創り出さなければならない」と言っているのではありません。「平和のきずなで結ばれて、霊による一致を保つように努めなさい」、「保つように努めなさい」と言うのであり、すなわち、霊の一致はすでにあるのです。そのすでにあるものを壊すことなく、虚しくすることなく、保つように努めなさい。これがパウロの勧めです。

 平和のきずなは神の恵みとして与えられるものです。この平和は第一に神との平和であり、神と和解する恵みと言うことができます。かつて私たちは、自分を神として、自分の主人は自分自身にほかならないと言って、神をしりぞけ、神と争いながら生きていたのです。その私たちが御子イエス・キリストの十字架の御業によって罪の中から贖い出されて、私たちは神と和解する幸いへと招き入れられました。すなわち、この幸いは、自分で勝ち取ったものではなく、恵みとして与えられたものです。それゆえ、誰も決してこの平和、神との平和を自分だけのものだと主張することはできません。恵みとして、あの方、この方、どなたにも与えられるものであって、それは、わたしが拒むことはできない、そのようなものとして、神に招かれている人たちすべてに与えられています。こうして、私たちは、神の御前に等しく招かれて、神の家族なのです。

 平和のきずなで結ばれて生み出される霊の一致は、神の恵みとして、上からの賜物として、すでに与えられています。私たちは、その恵みに支えられて、神の家族としての内実を建て上げていきます。肉親の家族においても、いろいろな課題を克服して、家族としてのきずなを深めることが求められるでしょう。まして、地上のきずなによらない神の家族において、霊の一致を保つように努めることが欠かせません。そのことによってこそ、信仰共同体として群れが成熟し、また、私たち一人ひとりも神の子として成長させられるのだと言えるでしょう。この点で、保つよう努めることに熱心であったか、振り返ることが求められています。

 平和のきずなで結ばれることによる霊による一致とは、私たちが自分の考えや意見の違いを捨て去って、皆が同じになるということではありません。私たちは年齢が違い、性別が違い、生まれ育ちが違い、仕事が違えば、経験してきたことも違うのであって、さまざまな違う考えや意見を持つでしょう。それらを捨て去ることが求められているのではありません。それらの違いがありながら、神が招いてくださり、ただ神の愛によって神と和解する恵みを与えられ、神の子とされ、信仰共同体に加えられました。そうして、信仰において一つ、かしらであられる主イエス・キリストがお一人、その信仰に立って何を人生の目当てとしているのか、何を希望として生きているのか、人生の目的や希望ということにおいて一つなのです。そして、そこにおいて一つである、ただそれゆえに、互いに愛し合い、互いに理解し合い支え合い、互いに決して高ぶることなく、柔和で、寛容の心を持つことに努める。愛をもって互いに忍耐し、受け入れ合う。そのことが実現するのが神の家族である教会です。

 その神の恵み、神の御業によって支えられて、今在るを得ている幸いに目を留めましょう。教会のかしら主イエス・キリストと聖霊の恵みに感謝し、いよいよ霊の一致を保つよう努めて、共に励んで参りましょう。

説教要約について

説教要約は、説教を要約したものです。 音声は、説教要約の音声化ではなく、実際に行った子ども向けの説教と賛美歌、 聖書朗読と説教の録音です。一ヶ月程度、音声データも公開させていただきます。

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