日曜朝の礼拝「ここに連れて来なさい」

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ここに連れて来なさい

日付
説教
望月信牧師
イエスはお答えになった。「なんと信仰のない、よこしまな時代なのか。いつまでわたしは、あなたがたと共にいて、あなたがたに我慢しなければならないのか。あなたの子供をここに連れて来なさい。」その子が来る途中でも、悪霊は投げ倒し、引きつけさせた。イエスは汚れた霊を叱り、子供をいやして父親にお返しになった。(41,42節)ルカによる福音書 9章37節~45節

 主イエスの山上の変貌とそれに続くいやしの御業は、古くより一つに結び合わせられて理解されてきました。一方には山の上で栄光に輝く主イエスの姿があり、もう一方には山のふもとで病をいやすことができず、無力に打ちのめされて暗闇に覆われている弟子たちの姿があります。

 弟子たちは暗闇の中に置かれていました。それは、主イエスの受難を受け入れることができなかったためです。主イエスは、ご自身がユダヤの指導者たちから斥けられて殺されることを予告されました(22節)。主イエスの救い主としての道は、イスラエルをローマ帝国から解き放つ民族の英雄としての解放者ではなく、神の呪いを受けて罪人の身代わりとして十字架につけられる苦難の贖い主です。しかし、このとき弟子たちはまだそれを理解し、受け入れることができません。むしろ主イエスに疑問を抱いて、主イエスから心が離れていたでしょう。主イエスが何者であり、何をなさるのか、主イエスご自身のお考えを受け入れず、事実上、主イエスを拒んでしまっていました。そうして主イエスから心が離れているから、病をいやすことも悪霊を追い出すこともできません。この点で、弟子たちは不信仰であり、また暗闇に覆われていたのです。

 「何と信仰のない、よこしまな時代なのか」。「よこしまな」とは「曲がっている、歪んでいる」ということです。人の罪ゆえに時代の空気が曲がっているということでしょう。しかし、とくに弟子たちのことを嘆いておられます。主イエスに対して姿勢が斜めになり、歪んでいるのです。今日の私たちも無力であると痛感させられています。教会の宣べ伝える福音がなかなか人びとの心に届かないと思わせられます。しかし、教会はなぜ無力なのでしょうか。ひょっとすると、私たちの姿勢も曲がっているのかもしれません。主イエスをまっすぐに信頼しているのでしょうか。主イエスに対して斜めに構えることが起こってはいないでしょうか。

 恵みと憐れみに富んだ主イエス・キリストの父なる神に感謝いたします。主イエスは、弟子たちの曲がった姿を嘆きましたが、弟子たちを見離すお方ではありません。主イエスを見失いがちな弟子たちですが、主イエスのほうが弟子たちを捕らえて離しません。主イエスはおっしゃいました。「あなたの子どもをここに連れて来なさい」。ここに、私たちの慰めがあり、励ましがあります。「あなたの子どもをここに連れて来なさい」。これは、子どもとその父親をご自身の前に立たせるだけではない、弟子たちをもご自身の前に立たせる言葉です。弟子たちも、主イエス・キリストの前にまっすぐに立つように、改めて招かれたのです。

 主イエスは弟子たちの弱さをご存じであり、たとえ失敗しても見捨てません。主イエスは、このとき、子どもに取りついていた汚れた霊を叱り、追い出して、子どもをいやして父親にお返しになりました。主イエスご自身が弟子たちの失敗を補ってくださるのです。そして、主イエスは、私たちの一つひとつの失敗どころか、私たちの罪そのものを引き受けて十字架につけられ、死んで復活された栄光の主であられます。私たちの失敗や弱さを引き受けて覆ってくださる、栄光の救い主にほかなりせん。

 弟子たちは、こうして自分たちが徹底的に無力なのだと学びました。神の国の福音を宣べ伝え、病をいやす力が弟子たちに与えられましたが、それは決して弟子たちが主イエスの位置に立つことではありません。大切なことは、「あなたの子どもをここに連れて来なさい」とおっしゃってくださる主イエスの前に共に立つことです。弟子たち自身、主イエスの前にまっすぐに立つ。そうしてこそ、真実に主イエスに仕えることができます。無力さを痛感する今日の私たちも、主イエスの前にまっすぐに立つときに、必ず神のくすしき御業に仕える神の器とされるのです。

説教要約について

説教要約は、説教を要約したものです。 音声は、説教要約の音声化ではなく、実際に行った子ども向けの説教と賛美歌、 聖書朗読と説教の録音です。一ヶ月程度、音声データも公開させていただきます。

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