2023年度の説教要約 (新しい順)
神の憐れみに生かされて

フィリピの信徒への手紙 2章25節~30節
エパフロディトは、フィリピ教会から使徒パウロのもとに遣わされた人物です。4章18節に「そちらからの贈り物をエパフロディトから受け取って満ち足りています」とあり、フィリピ教会はパウロのための支援物資をゆ…
共に福音に仕える

フィリピの信徒への手紙 2章19節~24節
使徒パウロが、「わたしはあなたがたの様子を知って力づけられたい」と言っています。励まされたい、勇気づけられたいということです。牢獄にいて、いつ処刑されるとも知れませんから、心細くなっても当然でしょう…
労苦は無駄ではなかった

フィリピの信徒への手紙 2章16節~18節
使徒パウロは、牢獄に捕らえられて、自分の人生が無駄に終わると思っていたでしょうか。いいえ。「こうしてわたしは、自分が走ったことが無駄でなく、労苦したことも無駄ではなかったと、キリストの日に誇ること…
星のように輝き

フィリピの信徒への手紙 2章14節~16節
「世にあって星のように輝き」。使徒パウロは牢獄に捕らえられていました。牢獄に明かり取りの小さな窓があって、夜、そこから見える輝く星々に慰められるようにして、離れているフィリピの教会の信徒のことを思…
救いの達成に努める

フィリピの信徒への手紙 2章12節~13節
「わたしが共にいるときだけでなく、いない今はなおさら従順でいて」とあり、パウロがいない今、必ずしも従順ではない状況を思い浮かべることができます。私たちも、上司やリーダーの前では「はい、わかりました…
キリストは主であると宣べて

フィリピの信徒への手紙 2章6節~11節
キリスト賛歌の後半では、低きに降られた主イエス・キリストが神によって高く引き上げられたことが取り上げられます。へりくだりについては「キリストは」でした。ここで主語が変わって、「神は」です。「神」、…
神でありながら僕になり

フィリピの信徒への手紙 2章6節~11節
今日の箇所は、初代教会で歌われていた賛美歌の一部をパウロが手を加えながら引用したと考えられている、たいへん大切な御言葉です。今日は、キリストのへりくだりを取り上げている前半に目を留めます。 まずパ…
病のいやしも罪の赦しも

マタイによる福音書 9章1節~8節
中風の人が主イエスの前に連れて来られました。自分では自由に動くことができないため、家族や友人、彼の周りの人たちが、彼を担架に寝かせたような仕方で、主イエスのところに連れて来たのです。 「その人たち…
相手を優れた者として

フィリピの信徒への手紙 2章3節~5節
使徒パウロは、神の恵みに基づいて心を合わせ思いを一つにするよう勧めて、この3節以下、その具体的な道筋、方法を述べています。 まず「何事も利己心や虚栄心からするのではなく」とあって、消極的な否定の表現…
心と思いを一つにして

フィリピの信徒への手紙 2章1節~2節
心を合わせ、思いを一つにすることが勧められています。教会においても意見の違いがあり、争いが生じることもあって、心を合わせ思いを一つにするとは、絶えず祈り求められるべき課題にほかなりません。 使徒パ…
食べなさい、飲みなさい

マタイによる福音書 26章26節~30節
十字架につけられる前日、主イエスは弟子たちと共に過越の食事をされました。「最後の晩餐」と呼ばれる食事です。その食事の中で、今日、私たちが教会で「聖餐式」「主の晩餐」と呼ぶ、主イエスを記念する食事が…
苦しむことも恵みとして

フィリピの信徒への手紙 1章27節~30節
使徒パウロは、「ひたすらキリストの福音にふさわしく生活を送りなさい」と言って、ただ一筋にキリストのしもべとして生きるよう勧めます。それは「共に戦う」と言われるように、労苦をともないます。ですから、…
キリストの福音にふさわしく

フィリピの信徒への手紙 1章27節
27節の冒頭の「ひたすら」とは「ただ一つ、もっぱら」という意味の言葉です。信仰者とされてどのように生きるのか。御言葉と教理の学び、教会の諸集会への出席、社会で福音の証に努めることなどを考えるかもしれ…
信仰の喜びと誇り

フィリピの信徒への手紙 1章25節~26節
使徒パウロは、25節で、「こう確信していますから、……いつもあなたがた一同と共にいることになるでしょう」と言って、天の御国に憧れながらも、地上において伝道者として生きる決意を示します。「わたしが再びあ…
生も死も

フィリピの信徒への手紙 1章21節~24節
使徒パウロは、生きることと死ぬこととの間で板挟みになっていると言います。生きるとは、普通もちろん、だれもが生きようとするものでしょう。ところが、普通ならばだれでも遠ざけておきたい死について、「死ぬ…
キリストがあがめられるように

フィリピの信徒への手紙 1章18節~20節
使徒パウロは、不純な動機からキリストを宣べ伝える者たちがいると指摘しますが、「わたしはそれを喜んでいます。これからも喜びます」と言いました。パウロのこの喜びの理由はもう一つあります。19節に「という…
愛の心で真実から

フィリピの信徒への手紙 1章15節~18節
人が何かに真剣に取り組む原動力は、どこから出てくるのでしょうか。料理ならば、おいしい料理を食べてほしいと願うからでしょう。あるいはまた、料理コンテストなどでは勝ちたい気持ちが原動力になるでしょう。…
福音の前進

フィリピの信徒への手紙 1章12節~14節
使徒パウロは牢獄に捕らえられていました。監禁されて、死ということが頭に浮かぶ状況であり(1:20,21)、大きな不安を感じていたでしょう。福音を宣べ伝えることができないばかりでなく、福音が危険視される懸念も…
前のものに全身を向けつつ

フィリピの信徒への手紙 3章12節~16節
今年の標語聖句の御言葉です。「後ろのものを忘れ、前のものに全身を向けつつ」とあり、身を乗り出すようにして前に向かっていこうとする、使徒パウロの信仰の姿勢がたいへん印象的です。とても柔らかく伸びやか…
光と喜びを種蒔かれ

詩編 97編1節~12節
「神に従う人のためには光を、心のまっすぐな人のためには喜びを、種蒔いてくださる」(詩編97編11節)。とても印象的な御言葉です。神を信じる民、信仰者に光と喜びが種蒔かれるという、約束の御言葉です。この…