日曜朝の礼拝「神の右に座し~使徒信条22~」

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神の右に座し~使徒信条22~

日付
説教
望月信牧師
では、これらのことについて何と言ったらよいだろうか。もし神がわたしたちの味方であるならば、だれがわたしたちに敵対できますか。わたしたちすべてのために、その御子をさえ惜しまず死に渡された方は、御子と一緒にすべてのものをわたしたちに賜らないはずがありましょうか。だれが神に選ばれた者たちを訴えるでしょう。人を義としてくださるのは神なのです。だれがわたしたちを罪に定めることができましょう。死んだ方、否、むしろ、復活させられた方であるキリスト・イエスが、神の右に座っていて、わたしたちのために執り成してくださるのです。(31~34節)ローマの信徒への手紙 8章31節~39節

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 「全能の父なる神の右に座したまえり」。神は物質的なお方ではなく、右も左もないお方です。しかし、詩編に「わたしの右の座に就くがよい。わたしはあなたの敵をあなたの足台としよう」(110:1)とあり、神のしもべとして支配する王座に就くことが「神の右に座す」と言い表されます。ソロモンの王宮はエルサレム神殿の南側に建てられました。東に向かって門を開いているエルサレム神殿の右側、南側に王宮を建てて、王がしもべとして神に仕える職務であることを目に見える仕方で示したのです。

 主イエス・キリストは父なる神のみもとへとお帰りになって、今は休んでおられるというのではありません。今なお働いておられます。王として御支配しておられます。キリストは教会のかしらであり、私たちキリスト者の主であり、この世界とすべての人々、すべての被造物を統べ治める王であられます。それゆえ、「全能の父なる神の右に座したまえり」とは、キリストこそ私たちのまことの王、真実の支配者であるということにほかなりません。主イエス・キリストをまことの王、まことの主とする、キリストをわたし自身の主として生きる、その信仰の告白なのです。

 神の右に座して、何をしておられるのか。一つには、私たちのために執り成してくださっています。キリストに結ばれて神の子とされてなお、悔いても悔いても罪を犯す私たち罪人のために、御父に執り成してくださいます。十字架につけられたキリスト御自身が今も執り成してくださっているのですから、もはやいったいだれが私たちを訴えようか。もはやだれも私たちを罪に定めることができない。パウロはそう言います。もう一つ、主イエスは「わたしの父の家には住むところがたくさんある。もしなければ、あなたがたのために場所を用意しに行くと言ったであろうか。行ってあなたがたのために場所を用意したら、戻って来て、あなたがたをわたしのもとに迎える」(ヨハネ14:2,3)と約束されました。ですから、神のみもとに私たちの真実の居場所があります。主キリストは、その場所を整えてくださっている。そして、それゆえ、キリストは、天の御国のひながたとして御自身の体なる教会を地上に建ててくださいました。そうして、私たちは地上にも居場所があります。天に居場所があり、地上においては教会に集められ、そこでキリストの御声を聞く者として整えられ、キリストに養われる羊の群れの一人として導かれます。

 私たちは、そのような恵みと慈しみに富むお方を主とし、王として、このお方に仕えて歩みます。それは、主ご自身、しもべとして、仕えるお方として歩まれたように、私たちもしもべとして生きる、仕える者として生きるということです。一つには、キリストが私たちのために執り成してくださっているように、私たちも執り成しをする者として歩みます。また、キリストが天に場所を用意してくださいます、それに応えて、私たち自身、天の御国に生きる者として自らを整えます。罪から離れて、自分の身をもって神の栄光を表すことへと努めます。また、主イエス・キリストを宣べ伝えて、私たちも場所を用意する者として用いられます。礼拝をささげ、また伝道する生活が、しもべとしての生き方にほかなりません。

 主イエス・キリストが神の右に座しておられる。その主イエスのもとに、私たちの目指すところ、人生の目当てがあります。主イエス・キリストが神の右に座しておられることによって、私たちの人生が方向付けられています。ですから、必要なこと、決定的なことはただ一つ、神の右に座すキリストを見つめて、キリストを通して神を礼拝することです。そのところでこそ、私たちは祭司の民として、また執り成し手として、ふさわしく整えられ、用いられます。神の右に座しておられる主イエス・キリストを仰ぎ、信仰の姿勢を正して、キリストのしもべとして歩んで参りましょう。

説教要約について

説教要約は、説教を要約したものです。 音声は、説教要約の音声化ではなく、実際に行った子ども向けの説教と賛美歌、 聖書朗読と説教の録音です。一ヶ月程度、音声データも公開させていただきます。

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