日曜朝の礼拝「死人のうちよりよみがえり~使徒信条20~」

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死人のうちよりよみがえり~使徒信条20~

日付
説教
望月信牧師
しかし、実際、キリストは死者の中から復活し、眠りについた人たちの初穂となられました。死が一人の人によって来たのだから、死者の復活も一人の人によって来るのです。つまり、アダムによってすべての人が死ぬことになったように、キリストによってすべての人が生かされることになるのです。(20~22節)コリントの信徒への手紙一 15章12節~22節

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 救い主イエス・キリストは三日目に死人のうちからよみがえられました。このキリストの復活を信じることがキリスト教信仰の中心にあります。しかし、復活を信じることほど、私たちにとって困難な信仰告白はほかにありません。使徒パウロがアテネで福音を宣べ伝えたとき、復活について語り始めると、アテネの人々は彼をあざ笑って演説を打ち切ってしまいました。復活は、いつの時代でも信じることの困難な事柄です。

 しかし、主イエスの死後、逃げ出していた弟子たちがなぜ再び集まり、福音を宣べ伝え始めたのか。彼ら自身は落胆し、力を失っていたのであり、彼らに福音を宣べ伝える理由はありません。教会が生み出され、福音が宣べ伝えられるに至った理由はただ一つ、彼らが復活の主イエス・キリストと出会ったからです。主イエス・キリストが、ご自身の十字架の死と復活の証人となることをお求めになったからにほかなりません。

 「キリストが復活しなかったのなら、わたしたちの宣教は無駄であるし、あなたがたの信仰も無駄です」。キリストが復活しなかったのなら、罪の赦しも永遠の命もむなしいことでしょう。人間の知恵によっては信じることのできないキリストの復活です。しかし、ここに神の知恵があるのであり、神の力があらわされます。もし、私たちがキリストの復活を信じるならば、そこにこそ主なる神の働き、神の聖霊の働きがあります。そして、事実、私たちは聖霊の働きによってキリストの復活を信じる者、キリストの復活の証人とされています。こうして、この私たちにおいて、神の力があらわされ、神の栄光があらわさているのです。

 さて、主イエス・キリストの復活はただ単に生き返ったということではありません。主イエスはラザロを生き返らせて、復活の命を指し示すものとされました。しかし、ラザロもやがて死ぬ時を迎えました。それに対して復活の主イエスはもはや死ぬことがなく、死はもはや彼を支配しません(ローマ6:9)。主イエス・キリストは死に勝利して、復活されたのです。主イエス・キリストは肉の体ではなく霊の体へと復活され、朽ちるものから朽ちないものへと復活されました。つまり、復活とは霊による新しい命を与えられることです。それゆえ、復活は私たちの理解の及ばないことであり、信仰によって信じられるべき事柄にほかなりません。

 復活は罪と死に対する勝利です。私たちは神の御前に罪を犯し、神に対して死んだものとなっていました。死は罪が支払う報酬です。しかし、主イエス・キリストが私たちの身代わりとして十字架につけられ、死なれました。私たちの罪の償いをすべて成し遂げて、私たちを罪と死の力から贖い出してくださいました。復活はその勝利のしるしであり、罪の赦しと神と共に生きる新しい命の保証にほかなりません。御父は、この復活を通して、御子の十字架を頂点とするすべての御業がよしとされたこと、神の御計画がすべて成し遂げられたことを明らかにされました。

 こうして、キリストの復活は私たちの初穂としての復活です。キリストの新しい命が私たちに与えられて、私たちも神の御前に生きる者とされます。私たちは地上の生にあって神の子とされ、神のみもとに憩い、神の愛の中で養われて、私たちに必要なすべてが加えて与えられます。また、地上の人生を走り終えて永遠の神の御国に入れられる希望が与えられています。キリストの復活は私たち自身の復活の確かな保証です。

 この復活を信じる信仰に立つときにこそ、神を知り、神に導かれて生きる、新しい人生が始まります。そして、復活を信じるところにこそ、まことの希望と喜びがあります。人間の知恵によってはなしえないことですが、聖霊によって主イエス・キリストと出会わせられて、私たちはこの信仰に入れられています。感謝して、この信仰に固く立って歩みましょう。

説教要約について

説教要約は、説教を要約したものです。 音声は、説教要約の音声化ではなく、実際に行った子ども向けの説教と賛美歌、 聖書朗読と説教の録音です。一ヶ月程度、音声データも公開させていただきます。

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