日曜朝の礼拝「栄光に輝く主イエス・キリスト」

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栄光に輝く主イエス・キリスト

日付
説教
望月信牧師
この話をしてから八日ほどたったとき、イエスは、ペトロ、ヨハネ、およびヤコブを連れて、祈るために山に登られた。祈っておられるうちに、イエスの顔の様子が変わり、服は真っ白に輝いた。見ると、二人の人がイエスと語り合っていた。モーセとエリヤである。二人は栄光に包まれて現れ、イエスがエルサレムで遂げようとしておられる最期について話していた。(28~31節)ルカによる福音書 9章28節~36節

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 「山上の変貌」と言われる出来事です。山に登られた主イエスの顔の様子が変わり、服が真っ白に輝きました。主イエスは神の御子の栄光の光に輝かれたのです。主イエスは、人として地上を歩まれましたから、普段はご自身の栄光をあらわにされません。けれども、ほんの一時ですが、神の御子としての栄光をあらわにされました。ここに、福音書のクライマックスの一つ、高きにおけるクライマックスがあります。

 このとき、主イエスは山に登って祈っておられました。一つには、主イエスの言葉を受け止めきれない弟子たちのために祈られたでしょう。弟子たちが信仰を失うことがないように祈られたのです。もう一つには、主イエスはご自分のためにも祈られたでしょう。十字架につけられる。そこに本当に自分の歩むべき道があるのか。主イエスは御父の御心を求めて祈られたのです。このとき、天の御父が主イエスの祈りに応えられて、モーセとエリヤが現れたのだと言えるでしょう。

 モーセは律法を、エリヤは預言者を指し示します。律法と預言者、その二つがひと組となって、旧約の神の言葉をあらわします。彼らが主イエスと共に、主イエスがエルサレムで遂げようとしておられる最期について話している。それは、旧約の御言葉が指し示すのは救い主の十字架だということです。旧約で約束された神の救いは、救い主の十字架によって成し遂げられます。主イエスは、旧約の御言葉から、改めてご自分の歩むべき道を確かめられたと言えるでしょう。十字架は、父なる神が旧約の時代より計画しておられた神の御業にほかならない。主イエスは改めてそのことを確信され、このあと山を下り、一路、エルサレムを目指されます。十字架への道をまっすぐに歩み始められるのです。

 二つのことを心に留めましょう。一つは「最期」について、「最期」とは「出る、脱出する」という意味であり、出エジプトの出来事を指します。主イエスはエルサレムで新しい出エジプトを成し遂げようとしているということです。十字架の御業は罪と死の力からの脱出であり、新しい出エジプトなのです。私たちの目に見える事柄は十字架であり、裏切られ殺される出来事です。暗闇が光を呑み込んだと思われるような出来事です。いったいどこに神の栄光があろうか。しかし、御父はおっしゃいます。その十字架において、私たち罪人の罪からの救いが成し遂げられます。そこには神の力と栄光があります。御父は、そのことを明らかにして、このとき、主イエスを神の栄光の光で包んでおられます。

 もう一つは、ペトロが仮小屋を建てたいと申し出たことです。仮小屋とはそこに宿るということであり、栄光の主イエスにずっと共にいていただきたい、という彼の気持ちが表れています。もちろん、それはかなえられる願いではありません。主イエスは十字架のへりくだりの道を歩まれます。エルサレムの最期を目指して歩まれるのです。しかし、天の御父はおっしゃいました。「これはわたしの子、選ばれた者。これに聞け」。ですから、主イエスに聞けばよいのです。そのとき、私たちは神の栄光を見ることができます。十字架において私たちを罪から救い出す神の御業が成し遂げられます。ですから、十字架の主イエスに聞くときに、栄光のキリストが共にいてくださる。仮小屋によってではなく、御言葉によって、永遠に私たちと共にいてくださる。それが主なる神の約束なのです。

 主イエスは、十字架につけられ、すべてを成し遂げて天に上げられました。今や神の右に座して、神の栄光の内におられます。御言葉と聖霊によって、その勝利の主イエス・キリストが、今も、そして永遠に、私たちと共にいてくださる。そこに主イエス・キリストの御言葉に聞く歩みを重ねる私たち信仰者の幸いがあります。

説教要約について

説教要約は、説教を要約したものです。 音声は、説教要約の音声化ではなく、実際に行った子ども向けの説教と賛美歌、 聖書朗読と説教の録音です。一ヶ月程度、音声データも公開させていただきます。

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