日曜朝の礼拝「揺るがない土台を求めて」

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揺るがない土台を求めて

日付
説教
望月信牧師
そこで、わたしのこれらの言葉を聞いて行う者は皆、岩の上に自分の家を建てた賢い人に似ている。雨が降り、川があふれ、風が吹いてその家を襲っても、倒れなかった。岩を土台としていたからである。(24,25節)マタイによる福音書 7章24節~29節

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 主イエスは、私たちの人生は家を建てることに似ているとおっしゃいます。家を建てるならば、どこに家を建てるのか、ふさわしい場所を選んで、しっかりした土台を据えるでしょう。雨が降り、近くの川があふれ、風が吹いて大水が押し寄せてきても、岩のような堅い土台の上に建てられた家は倒れることがないからです。まして私たちの人生は、場所を選んでしっかりした土台を据えることが大切ではないか。主イエスは、そうおっしゃって、揺らぐことのない岩の上に建てることを教えます。すなわち、私たちの人生にも、川があふれて、大水が押し寄せてくるような苦しみ、困難があるからです。その苦しみを耐え忍び、揺り動かされることがないために、しっかりした土台が必要だということです。普段から、自分の人生の土台作りをしっかりしていることが大切でしょう。

 そのために賢さが必要です。岩の上に自分の家を建てた人が「賢い」と言われます。それは、家を建てようとする場所が岩の上であるのか砂の上であるのか、見た目だけでは判断できないからです。見るからに水に流されそうな、危険な場所に家を建てる人は誰もいないでしょう。けれども、地面というのは、表面を見ただけでは分からないことがあります。それで、ルカ福音書の並行記事では、「地面を深く掘り下げ、岩の上に土台を置いて家を建てた」(ルカ6:48)と言われます。賢い人は、地面を深く掘り下げて、岩にまで届いたところに土台を据えるのです。

 ですから、岩の上に家を建てるとは、見た目に惑わされない賢さが必要であり、地面を深く掘り下げる忍耐強さも求められます。そして、私たちの人生を「岩の上」に建てるとは、どこに土台を据えることなのか。主イエスは、「わたしのこれらの言葉を聞いて行う者は皆」とおっしゃって、ご自身を指し示されます。これは、主イエスのお言葉というだけでなく、主イエスご自身、神の言葉として遣わされたお方であり、その主イエス・キリストご自身に結び合わせられることにほかなりません。主イエスに結ばれ、このお方を土台としてこそ、どれほどの試練があろうとも、どれほどの嵐が襲ってこようとも、決して揺らぐことのない、倒れることのない人生を築き上げることができる。聖書は、そう語ります。

 なぜ、主イエス・キリストを土台とすれば、揺らぐことがないのか、倒れてしまうことがないのか。それは、主イエス・キリストが私たちのために倒れてくださったからです。揺らいでしまい、倒れてしまう私たちのために、このお方ご自身が揺らいでくださり、倒れてくださった。すなわち、天の御父は、人生に迷う私たちのために、ご自身の尊い独り子を与えて、十字架の死に引き渡してくださいました。主なる神は、この尊い御子イエス・キリストによって私たちを助けてくださいます。すなわち、主イエスは倒れてくださった、死んでさえくださった。けれども、よみがえられました。復活されたのです。力尽き、揺らいで、倒れてしまった。そのところから復活されて、その復活の主イエスが私たちと共に歩んでくださいます。私たちを背負ってくださいます。主イエス・キリストを岩とする、土台とするとは、この十字架のキリストに背負われることにほかなりません。そして、主イエス・キリストにおいて示された神の愛、神の大きな愛こそが、私たちの人生を根底から支える力となります。神の愛が、私たちを力づけ、立ち上がらせる原動力です。

 こうして、主イエス・キリストを土台とするとは、真実には、神の愛に支えられて生きるということです。神が私たちを愛して、ご自身の尊い御子を与えてくださいました。私たちが多くの労苦がありながらも人生を生き抜くことができる。それは、私たちの造り主である主なる神の愛に支えられてこそなのです。私たちは神の愛によって生かされています。

説教要約について

説教要約は、説教を要約したものです。 音声は、説教要約の音声化ではなく、実際に行った子ども向けの説教と賛美歌、 聖書朗読と説教の録音です。一ヶ月程度、音声データも公開させていただきます。

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