日曜朝の礼拝「神の恵みと真理」

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神の恵みと真理

日付
説教
望月信牧師
言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。わたしたちはその栄光を見た。それは父の独り子としての栄光であって、恵みと真理とに満ちていた。
ヨハネは、この方について証しをし、声を張り上げて言った。「『わたしの後から来られる方は、わたしより優れている。わたしよりも先におられたからである』とわたしが言ったのは、この方のことである。」
わたしたちは皆、この方の満ちあふれる豊かさの中から、恵みの上に、更に恵みを受けた。律法はモーセを通して与えられたが、恵みと真理はイエス・キリストを通して現れたからである。いまだかつて、神を見た者はいない。父のふところにいる独り子である神、この方が神を示されたのである。ヨハネによる福音書 1章14節~18節

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 子どもの頃、家で飼っていた犬が病気になりました。そのとき、犬になれたらいいなあと思いました。自分が犬になって言葉を聞くことができたら、どこの具合が悪いのか分かるのにと思ったのです。もちろん、人間が犬になることはできません。けれども、主なる神は驚くべきことを成し遂げてくださいました。それが、言が肉となり、私たちの間に宿られたという出来事です。まことの神であられるお方が人間の肉をとり、まことの人としてお生まれくださいました。ヨハネ福音書は、主イエス・キリストの御降誕を神の御子の受肉の出来事として告げ知らせています。

 神の御子の受肉は、ただ人間が犬になるというようなことをはるかに超えています。神は造り主であられ、私たちは造られた被造物なのです。造り主であるお方が、造られたものとしての肉を受けてくださった。しかも、「肉」と言い表されます。「肉」です。「肉」とは私たちの罪深さと弱さの象徴です。肉の欲望に捕らえられて、私たちはしばしば道を踏み外し、罪を犯します。肉において病に苦しみ、死の力に捕らえられます。そして、肉とは神に敵対する私たちの古い人を言い表す言葉でもあります。まさにその罪深い肉に、神はご自身の御子を遣わされました。

 肉となって私たちの間に宿り、それは一つには、私たち人間の弱さを神ご自身が徹底して味わってくださるためでした。神の御子は、私たちの味わう苦しみ、痛みを、すべてご自身の肉において味わい尽くしてくださいました。主イエスは、罪を犯されませんでしたが、罪と弱さに悩まされる肉を受けられたのであり、罪と弱さに苦しむ人間の惨めさをすべて味わってくださいました。その私たちの痛みをよくご存じのお方が、今や、私たちのために執り成して祈ってくださるお方であられます。

 そしてもう一つとして、生けるまことの神、父なる御神を私たちに示してくださいました。「いまだかつて、神を見た者はいない」とあります。もし太陽をまっすぐに見たならば、私たちはたちまち失明してしまうでしょう。太陽の光はあまりにまばゆく、私たちの目は太陽の光に耐え得ません。そのように、生けるまことの神はあまりにも大きく、聖なるお方です。もし私たちが神を見るならば、私たちは自らの罪のゆえに、たちまち滅ぼされるでしょう。そうであるならば、私たちはいかにして神を見て、神を仰ぐのか。主なる神は、そのためにこそ独り子なる神を与えてくださいました。私たちは、肉をとって私たちの間に宿られた独り子なる神を通して生けるまことの神の栄光を見て、神をほめたたえます。

 神の栄光は恵みと真理に満ちています。神の恵みと真理とはご自身の契約に対して忠実であられることです。そして、神の恵みと真理は主イエス・キリストの十字架において示されました。キリストは、御父の御心に従って私たちの罪をすべて背負って十字架につけられました。そうしてご自身の契約を忠実に貫いてくださったのです。私たちは契約に背いて罪を犯しますが、神はご自身の恵みと真理にかけて契約を成し遂げてくださいました。この十字架にこそ神の栄光が表されています。十字架の栄光にこそ神の恵みと真理が満ち満ちています。私たちは、この十字架に示された神の栄光を見て、神の恵みと真理を知り、生けるまことの神を仰いで、神を賛美します。神はまことにほむべきお方である、と。

 神が私たちを愛して、私たちを担い、背負い、救い出してくださいます。私たちは、その神の恵みと真理を十字架のイエス・キリストの栄光に見る者とされました。私たちは、その神の恵みと真理を無駄にすることなく、神をほめたたえて歩みます。神が真実を尽くされたように、私たちも神と人に真実を尽くして歩みます。聖霊なる御神が、必ずや私たちを主イエス・キリストに似たものとなるよう導いてくださいます。

説教要約について

説教要約は、説教を要約したものです。 音声は、説教要約の音声化ではなく、実際に行った子ども向けの説教と賛美歌、 聖書朗読と説教の録音です。一ヶ月程度、音声データも公開させていただきます。

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