日曜朝の礼拝「われは聖霊を信ず~使徒信条26~」

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われは聖霊を信ず~使徒信条26~

日付
説教
望月信牧師
「あなたがたは、わたしを愛しているならば、わたしの掟を守る。わたしは父にお願いしよう。父は別の弁護者を遣わして、永遠にあなたがたと一緒にいるようにしてくださる。この方は、真理の霊である。世は、この霊を見ようとも知ろうともしないので、受け入れることができない。しかし、あなたがたはこの霊を知っている。この霊があなたがたと共におり、これからも、あなたがたの内にいるからである。わたしは、あなたがたをみなしごにはしておかない。あなたがたのところに戻って来る。」(15~18節)ヨハネによる福音書 14章15節~21節

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 使徒信条の学びを再開します。第三項は「われは聖霊を信ず」と告白します。主イエスは、聖霊は「風」のようであるとおっしゃいました(ヨハネ3:8)。風が目に見えず、どこから来てどこに行くのか分からないように、聖霊も捕らえどころがないように思われます。しかし、風を体で感じることができるように、聖霊が働いておられることを感じることができ、聖霊の働きの実りを見ることができます。その意味で、聖霊の働きを見つめる信仰の目を養うことが大切です。聖霊は生けるまことの神、三位一体の神であられますから、聖霊の働きを見つめる目を養うとは、神の御業を見つめる信仰の目を養うということにほかなりません。

 聖霊はご自身を隠してひそかに働かれます。それは、ほかのお方を引き立てて働いておられるからです。第一に、聖霊は主イエス・キリストを引き立てます。十字架を前にして、主イエスはご自身が地上から取り去られることを明らかにして、おっしゃいました。「わたしは父にお願いしよう。父は別の弁護者を遣わして、永遠にあなたがたと一緒にいるようにしてくださる」(ヨハネ14:16)。その別の弁護者が聖霊であり、「真理の霊」と呼ばれます(ヨハネ14:17)。真理である主イエス・キリストを証しするお方だからです。「しかし、弁護者、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊が、あなたがたにすべてのことを教え、わたしがあなたがたに話したことをことごとく思い起こさせてくださる」(ヨハネ14:26)。この聖霊によって、私たちは主イエス・キリストを「道、真理、命」(ヨハネ14:6)として歩むことができます。

 そのために、聖霊は私たちの内に住み、内側から私たちに働きかけます。聖霊は、第二に、私たちの内に住み、私たちを造り変えて、私たちを引き立ててくださいます。聖霊はひそかに働いて、私たちを、神を信じて従う、まったく新しいものとしてくださいます。主イエスがよみがえられた日の夕方、主イエスの復活を信じることができなかった弟子たちは、家の戸に鍵をかけて閉じこもっていました。その彼らがいったいどうして神の偉大な業を語り始めたのでしょうか。神の力が臨んだからこそ、彼らは力強く神の御業を語るものとされました。彼らに注がれた聖霊のお働きにほかなりません。私たちが自分のことを振り返っても、なぜ信じる者とされているのか、不思議に思うのではないでしょうか。私たちの信仰も、聖霊によって与えられたものだと言うほかありません。

 聖霊は、信仰を与えるだけでなく、私たちを成長させます。使徒パウロは、「霊の結ぶ実は愛であり、喜び、平和、寛容、親切、善意、誠実、柔和、節制です」(ガラテヤ5:22)と語りました。私たちは皆、聖霊に導かれ、主イエス・キリストに結ばれて、キリストに似た者へと造り変えられるのであり、聖霊の実を豊かに結ぶ者とされます。この点でわきまえておきたいことは、聖霊が私たちを引き立たせるとは、私たち自身が大きくされるのではありません。私たちはむしろ小さく謙そんにされます。小さくされ、へりくだって、ただ主イエス・キリストをあがめる。主なる神こそ素晴らしいとほめたたえて、神の栄光を表すものとされる。これが、聖霊が私たちを引き立てる、引き立て方です。

 聖霊の働きはごく具体的に人に現れます。私たち一人ひとりが信仰者とされているところに、また主に仕えて労苦しておられる兄弟姉妹に、聖霊の御業があります。こうして、私たちは、信仰の仲間の中に神の御業を見ることへと導かれます。欠けと弱さを抱える私たちですが、神が私たちを捕らえて働いておられるのであり、私たち皆が神の栄光を表す存在とされて、互いを尊びあうのです。その私たちの途上の歩みを、まことの神である聖霊ご自身が、やがて確かに完成させてくださいます。

説教要約について

説教要約は、説教を要約したものです。 音声は、説教要約の音声化ではなく、実際に行った子ども向けの説教と賛美歌、 聖書朗読と説教の録音です。一ヶ月程度、音声データも公開させていただきます。

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