日曜朝の礼拝「平和があるように」

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平和があるように

日付
説教
望月信牧師
その日、すなわち週の初めの日の夕方、弟子たちはユダヤ人を恐れて、自分たちのいる家の戸に鍵をかけていた。そこへ、イエスが来て真ん中に立ち、「あなたがたに平和があるように」と言われた。そう言って、手とわき腹とをお見せになった。弟子たちは、主を見て喜んだ。(19,20節)ヨハネによる福音書 20章19節~23節

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 十字架につけられ、死んで葬られて三日目の朝、主イエス・キリストは復活されました。この復活は、主イエス・キリストだけのものではありません。主イエス・キリストの復活は、初穂としての復活です。主イエスは、私たちのために、神共にいますインマヌエルを私たちに告げるために地上に来られました。私たちのために、私たちの罪ととがを背負って十字架につけられました。同じように、私たちのために、私たちの罪と死に打ち勝ち、よみがえられました。この朝、主イエス・キリストのご復活を私たち自身のこととして、心から喜び祝いましょう。ハレルヤ。

 主イエス・キリストの復活は、私たちの平和の礎、土台です。復活の日の夕方、弟子たちが家に集まっていたところ、主イエスが現れて真ん中に立ち、「あなたがたに平和があるように」とおっしゃいました。主イエスは、私たちに復活の命、とこしえの命、永遠の命を与えるだけではない、平和を与えるためにこそ、よみがえられたのです。

 わたしは中学生の頃、病気で入退院を繰り返した時期があります。ほかの中学生と同じような生活をすることができず、病院通いが続く中で、永遠の命と言われてもまったく嬉しく思えませんでした。もし命が永遠に続くならば、痛みや苦しみも永遠だと言うのか、永遠の命など永遠の苦しみではないか、そんなふうに思ったことをおぼえています。

 主イエス・キリストの復活は、私たちの罪と死に対する勝利です。主キリストは、私たちの罪ととがを背負って十字架につけられ、死にて葬られました。そのキリストに結ばれて、私たちは罪赦され、神と和解させていただきました。ですから、「あなたがたに平和があるように」、すなわち、すでにあなたがたには平和がある、のです。キリストの十字架のゆえに、私たちの罪もとがもすべて赦されて、神の御前に平和があり、それゆえ、もはや痛みも苦しみも嘆きもない。主イエスの復活は、その証、その保証にほかなりません。それゆえ、復活の命は真実に幸いです。

 その主イエスが、「わたしもあなたがたを遣わす」とおっしゃって、私たちを遣わされます。罪の赦しをいただいた私たちは、平和の使者として遣わされます。しかも、主イエスは息を吹きかけておっしゃいました。「聖霊を受けなさい」。ですから、聖霊を注がれて、神の霊の力を帯びる者として遣わされます。とりわけ、赦しの霊です。「だれの罪でも、あなたがたが赦せば、その罪は赦される。だれの罪でも、あなたがたが赦さなければ、赦されないまま残る」。あなたがたが赦さなければ赦さないまま残ってしまう、それがどれほど大きなことかわきまえなさい、ということです。主イエスは教えられました。「あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい」(ヨハネ13:34)。神との和解、罪の赦しの恵みは縦の関係、垂直的なものだと言えるでしょう、それを横の関係、水平の、私たちの人間関係において広げていくのです。

 私たちキリスト者は、主イエス・キリストの復活によって、たとえ死んでも生きる、復活の命をいただいて、天上を見つめて生きるものとされています。それは、もはや地上のことはどうでもよいということではありません。真実には、復活の命、永遠の命をいただいて、そこでこそ真実に地上のことを大切にすることができます。地上で与えられている人間関係を大切にし、決して愛を冷やしません。今、感染症のゆえに不安と恐れが大きいのですが、それにおびえて他者に対する愛を冷やすということであってはならない。「あなたがたに平和があるように」とおっしゃって、私たちを遣わされた主イエス・キリスト御自身が、聖霊によって私たちと共におられます。平和の使者として、主イエスと共に歩みましょう。

説教要約について

説教要約は、説教を要約したものです。 音声は、説教要約の音声化ではなく、実際に行った子ども向けの説教と賛美歌、 聖書朗読と説教の録音です。一ヶ月程度、音声データも公開させていただきます。

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