日曜朝の礼拝「幸いな人生を生きる」

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幸いな人生を生きる

日付
説教
望月信牧師
いかに幸いなことか
神に逆らう者の計らいに従って歩まず
罪ある者の道にとどまらず
傲慢な者と共に座らず
主の教えを愛し
その教えを昼も夜も口ずさむ人。
その人は流れのほとりに植えられた木。
ときが巡り来れば実を結び
葉もしおれることがない。
その人のすることはすべて、繁栄をもたらす。(1~3節)詩編 1編1節~6節

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 新年を迎えて、詩編1編に耳を傾けましょう。1編は詩編の最初の詩であり、詩編全体の導入、また挨拶のような詩だと申し上げることができます。聖書は神さまから私たちへのメッセージですから、神さまからの挨拶の言葉です。1編は「いかに幸いなことか」と言って始まり、感嘆文として翻訳されていまが、同時に祝福の言葉であり、「幸いあれ」「祝福あれ」と翻訳できます。主なる神は、何よりもまず最初に「幸いあれ」と言って、祝福の言葉を私たちに告げてくださっています。

 さて、この祝福、また幸いは、どのような種類の祝福でしょうか。お金や名誉、地位や権力によって幸いを得ようとすることがあるでしょう。確かに多くの方がお金や地位による幸いを求めておられます。悪しきことをたくらむ人においては、さらに狡猾にこの世を生き抜いて、大きな財産を手に入れ、物質的には不自由することなく生きるということがあるでしょう。しかし、お金や地位、権力があれば幸いであるとは、幻想に過ぎません。お金があっても、満たされずに、悩みと災いの内を過ごしておられる方は、残念ながら、この世にたいへん多いのです。主イエスが「愚かな金持ち」のたとえを語って、「自分のために富を積んでも、神の前に豊かにならない者はこのとおりだ」とおっしゃったことを思い起こさなければなりません。たとえいっときの繁栄をむさぼろうとも、神の裁きに耐えることはあり得ず、その道は滅びに至るのです。

 聖書は、そのような朽ち果てる幸いではなく、枯れることもしぼむこともない幸いに至る道を教えます。たいへん美しい言葉で、「主の教えを愛し、その教えを昼も夜も口ずさむ」と語られます。主の教え、神の御言葉を愛して、その教えを昼も夜も口ずさむほどである。神の教えを忘れることなく心に刻み、いつもそれを思い起こして歩む。聖書は、そのような人生にこそ真実の幸いがあると語ります。

 「その人は流れのほとりに植えられた木」とあります。「流れのほとり」とは、自然に流れ出る川を思い浮かべるのではありません。詩編の舞台は、渇いた岩山が広がる荒れ地なのであり、荒れ地の中のところどころに水の湧く泉があって、その周辺だけにわずかな緑があるという光景です。そのため、ここで言われる「流れ」は灌漑用水の水路を意味します。渇いた荒れ地の中に灌漑用水の水路が広げられて、その水路のそば、水辺に植えられた木は、葉を茂らせて豊かな実を実らす。その水路のゆえに、たとえ日照りが続いたとしても、葉もしおれることがなく、実を結ぶことができる。そういうことです。

 実のところ、私たち自身、水が豊かに湧き出す自然の泉や川を持っているというのではないでしょう。むしろ私たちは、しばしばカラカラに乾いたようになり、干からびてしまう存在です。ゆとりがなく、何かいつもイライラしているようで、朽ちゆくものにほかならない。その意味で、私たち自身、神に逆らう者、傲慢な者、風に吹き飛ばされるもみ殻と言われるところから、遠い者ではありません。しかし、主なる神が、その私たちのところに水路を引いて、水を与えてくださる、私たちの渇きをいやして、豊かに潤う者としてくださる。実に、そのためにこそ、主の教えを愛し、その教えを口ずさんで、神の水路のそばにとどまらなければなりません。神の水路、神の流れのほとりにとどまる、そこでこそ、ときが巡り来れば実を結ぶ、その幸いが豊かに与えられます。

 幸いな人生を生きる秘訣は、神の御言葉によって養われ、生かされるところにあります。この幸いへと招かれていることに感謝し、神をほめたたえましょう。主なる神によって養われて、豊かな実を結ぶ幸いな人生を、この一年も、互いに励まし合いながら、共に歩んで参りましょう。

説教要約について

説教要約は、説教を要約したものです。 音声は、説教要約の音声化ではなく、実際に行った子ども向けの説教と賛美歌、 聖書朗読と説教の録音です。一ヶ月程度、音声データも公開させていただきます。

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