日曜朝の礼拝「創造主なる神~使徒信条6~」

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創造主なる神~使徒信条6~

日付
説教
望月信牧師
初めに、神は天地を創造された。
地は混沌であって、闇が深淵の面にあり、神の霊が水の面を動いていた。
神は言われた。
「光あれ。」
こうして、光があった。(1~3節)創世記 1章1節~5節

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 キリスト者は「天地の造り主なる神を信ず」と告白します。全能であり、慈しみ深い父なる神は、天地を造られた神である。それゆえ、この世界は神の御手の作品である。キリスト教信仰には、この広がりがあります。創造主なる神を信じる信仰は、キリスト教信仰の大切な特色の一つです。

 「初めに、神は天地を創造された」。この短い言葉が明らかにしている第一のことは、創造主なる神と造られた天地は区別される、ということです。聖書は、天地すなわちこの世界とは区別されるべき創造主なるお方がおられ、そして、この世界のすべてがそのお方によって造られたもの、被造物であると語ります。それは、そのように区別して引き離そうとするのではありません。むしろ、私たちの依って立つすべての土台が神にあることを明らかにしようといたします。区別されるからこそ、すべての被造物が神を土台とし、神に依って立つことができます。

 私たちはしばしば、自分はなぜ生まれてきたのだろうか、自分は何のために生きるのだろうかと考えます。この問いの答えは単純なものではなく、ただ一つというものでもないかもしれません。聖書は、私たちのその問いに一つの方向性を指し示します。私たちの存在の根拠であるお方がおられる。創造主なる神によって造られ、生かされている、と。

 この点で、聖書の天地創造の記事は、自然科学の領域における世界の起源を明らかにするのではありません。自然科学はこの世界がどのような自然法則によって営まれているのかを解き明かします。それに対して聖書は、なぜ私たちが存在するのか、何のために生きるのか、存在の意味と目的を明らかにします。自然法則を定めたお方がおられ、それゆえ自然法則を通して目指されるゴールがあるのだと教えるのです。

 さて、主なる神が「光あれ」とおっしゃって、創造の御業が始まりました。すなわち、天地創造は「御言葉による創造」です。それは、私たちが言葉を発するときに自分の中で思い巡らして言葉を言い表すように、神もご自身の中で思い巡らし、熟慮して、この世界を造ってくださったということです。すなわち、愛と真心を込めて造ってくださいました。第一の日、第二の日、第三の日と順序立てられていることも、神が熟慮して計画的にこの世界を造られたことの現れです。神の愛が込められて造り上げられた、この世界です。それゆえ、「神はお造りになったすべてのものを御覧になった。見よ、それは極めて良かった」(創世記1:31)。神が心を込めて造り上げられたこの世界は極めて良いものです。

 創造主なる神を知り、神を造り主として信じるとは、私たちがこの天地、この世界を、神の極めて良い作品として、神の愛の対象として、再発見することです。目に見える現実は惨めで腐敗した有様かもしれません。暗闇に覆われたような世界に思えるかもしれません。確かに人の罪により、この世界は神の御前に堕落し、腐敗しました。けれども、なお神が熟慮して造り上げてくださった極めて良い世界であることは変わりません。そのことを信じることが創造主を信じるということです。極めて良い世界であり、そこに私たち人間も、そしてこのわたしも含まれています。そのことを知ってこそ、私たちは勇気と希望を持って、労苦の多いこの地上の人生を大切に歩み抜くことができます。

 主なる神は尊い独り子イエス・キリストを罪の世に遣わして、十字架の死に引き渡されました。この世界がなお神の愛のあるところだからです。今も、天地のすべてが神に依って立つ存在であり、私たちは創造主なる神によって生かされています。天地の造り主である神が主イエス・キリストにあって私たちと共にいて、慈愛に富む父として私たちを背負ってくださいます。信仰者は、この幸いの中で人生を歩むことができるのです。

説教要約について

説教要約は、説教を要約したものです。 音声は、説教要約の音声化ではなく、実際に行った子ども向けの説教と賛美歌、 聖書朗読と説教の録音です。一ヶ月程度、音声データも公開させていただきます。

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