日曜朝の礼拝「神は愛である~使徒信条4~」

日本キリスト改革派 鈴蘭台教会のホームページへ戻る

神は愛である~使徒信条4~

日付
説教
望月信牧師
愛する者たち、互いに愛し合いましょう。愛は神から出るもので、愛する者は皆、神から生まれ、神を知っているからです。愛することのない者は神を知りません。神は愛だからです。神は、独り子を世にお遣わしになりました。その方によって、わたしたちが生きるようになるためです。ここに、神の愛がわたしたちの内に示されました。わたしたちが神を愛したのではなく、神がわたしたちを愛して、わたしたちの罪を償ういけにえとして、御子をお遣わしになりました。ここに愛があります。愛する者たち、神がこのようにわたしたちを愛されたのですから、わたしたちも互いに愛し合うべきです。いまだかつて神を見た者はいません。わたしたちが互いに愛し合うならば、神はわたしたちの内にとどまってくださり、神の愛がわたしたちの内で全うされているのです。(7~12節)ヨハネの手紙一 4章7節~16節

この説教要約には音声ファイルはありません

 使徒信条は大きく三つから成り立っています。第一は「我は……父なる神を信ず」であり、父なる神を信じる信仰の告白です。第二は「我はその独り子、我らの主、イエス・キリストを信ず」とあり、御子イエス・キリストを主と信じるということです。第三は「我は聖霊を信ず」とあり、聖霊なる神を信じる告白です。使徒信条は、三位一体の神を信じる信仰を告白しています。三つにして一つであられる。人間の理解を超えている不思議なことですが、キリスト者はこのことを大切に信じています。

 聖書は、父、御子、聖霊をいずれも礼拝されるべきまことの神であると語っています。そして、その三位一体は、私たちを罪から救い出す神の御業において明らかにされました。「神がわたしたちを愛して、わたしたちの罪を償ういけにえとして、御子をお遣わしになりました」。御子が遣わされたと言われます。遣わした神は父なる神です。「神は私たちに、御自分の霊を分け与えてくださいました」とあり、聖霊が分け与えられます。遣わす御父がおられ、遣わされる御子がおられ、私たちに分け与えられる聖霊がおられます。父なる神は私たちを愛して、この世界と私たちを造り、私たちを罪から助け出すためにご自身の御子を遣わされました。御子は遣わされて人となり、へりくだって私たちの罪を背負い、十字架につけられました。そして、聖霊が私たちの内に住んで、私たちを主イエス・キリストと結びつけ、神の子としてくださいます。こうして、私たちを愛する神は、役割分担しながら、私たちを罪から救い出すことを成し遂げてくださいます。三つにして一つとは、それぞれの仕方で私たちを愛して力を尽くすということであり、愛において一つなのです。この神によって私たちは神のものとされ、神の愛によって生かされます。

 「神は愛である」。このことが三位一体の神の本質です。天地が造られる前から、とこしえからとこしえに至るまで、神は愛であられます。すなわち、御父は御子を愛し、御子は御父を愛する。御父は聖霊を愛し、聖霊は御父を愛する。御子は聖霊を愛し、聖霊は御子を愛する。御父・御子・聖霊が互いを愛し合っておられるということ。それが神の愛の本質です。この互いを愛し合う愛によって一つであるというのが三位一体です。三つが一つとなってお一人の神であられる、そこに愛があります。

 この神の愛は自己完結することなく、開かれた愛です。神の愛はあふれるばかりの愛です。それゆえ、神の愛は三位一体の交わりの中にとどまるのではなく、あふれ出します。あふれ出してあふれ出して、愛する相手を求めて、そうして主なる神は天地を造り、私たち人間を造ってくださいました。神が何のためにこの世界を造られたのか、それは愛するためです。神の愛がすべての被造物をつくり、また私たちの人生を紡ぎ出しました。この世界のすべては神の愛の結実、神の愛の実りです。こうして、三位一体の神とは、この世界を愛する神、私たち人間を愛する神だということです。神は愛であられ、また愛の源であられます。

 それゆえ、私たち人間が神から離れ、罪と堕落の中に陥ってなお、神は私たちを見捨てて放り出されません。神は、ご自身の愛する独り子を遣わし、その十字架によって、ご自身の愛を再び私たちにあらわしてくださいました。聖霊によって私たちを主イエス・キリストと共におらせ、神の愛の内に留まる者としてくださいます。こうして、神が愛であられるゆえに私たちは罪の中から贖い出され、再び神のものとされました。

 この神の愛に捕らえられて、私たちも愛に生きる者とされます。「愛する者たち、互いに愛し合いましょう」。キリストの十字架において示された神の愛が私たちの愛の根拠です。神の愛に生かされて、私たちも自らをささげて、互いに愛し合う愛に生きるものとされるのです。

説教要約について

説教要約は、説教を要約したものです。 音声は、説教要約の音声化ではなく、実際に行った子ども向けの説教と賛美歌、 聖書朗読と説教の録音です。一ヶ月程度、音声データも公開させていただきます。

礼拝に来てみませんか?

鈴蘭台教会の日曜礼拝は10時30分から始まります。この礼拝は誰でも参加できます。クリスチャンでなくとも構いません。不安な方は一度教会にお問い合わせください。

ホームページからでしたらお問い合わせフォームを。お電話なら078-592-6875まで。お電話の場合、一言「ホームページを見たのですが」とお伝えくださると、話が伝わりやすくなります。