日曜朝の礼拝「勇敢な狩人ニムロド」

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勇敢な狩人ニムロド

日付
説教
望月信牧師
クシュにはまた、ニムロドが生まれた。ニムロドは地上で最初の勇士となった。彼は、主の御前に勇敢な狩人であり、「主の御前に勇敢な狩人ニムロドのようだ」という言い方がある。(8、9節)
創世記 10章8節~12節

 ノアの子孫の系図に挿入されているニムロド物語から学びましょう。ハムの系列に分類される民族や国の名前が挙げられる中、「クシュにはまた、ニムロドが生まれた」(8節)とあり、このニムロドは民族ではなく一人の人物です。彼は北アフリカのクシュからチグリス・ユーフラテス川の下流域のシンアルに移り住み、そこで「地上で最初の勇士」と呼ばれるようになりました。それは彼が王様になったからです。国を建てて王様になったという点で、彼は最初の勇士であり、先駆者でした。

 ニムロドは狩人であり、野の獣と戦いました。獣だけでなく、町に侵入して略奪を企てる強盗や山賊とも戦ったでしょう。それら外敵から町を守り、平和をもたらすことによって彼は勇士になりました。そして、おそらく彼はそれを組織的に行ったのです。彼のもとに集まった兵士たちにより町の守備隊が結成され、町は平和を得て発展し都市となり、やがて他の町々をも支配下に置いて国となる。こうして、彼は古代国家の守護者として王様となり、「主の御前に勇敢な狩人ニムロド」と呼ばれます。

 ここに、ノアの子孫が神の祝福のもとに置かれるための道筋の一つがあります。国家という制度です。国家は、私たち人間の安定した生活とその発展のために必要不可欠であり、主なる神が定めた制度、神からの賜物です。たとえ為政者が異教徒であったとしても、安全が保たれ、生活の秩序が平穏に維持される限り、それは神の賜物であると言うことができます。ローマ皇帝による迫害下にあって、使徒パウロは「人は皆、上に立つ権威に従うべきです」(ローマ13:1)と教え、為政者のために祈りなさいと命じました(テモテ一2:1-2)。私たちにも、日本の国の平和と安定のため、また為政者のために祈ることが命じられています。

 その一方で、聖書は、私たちが罪人であり、神と敵対する性質を持っていることを教えています。ノアの洪水後もなお「人が心に思うことは、幼いときから悪い」(8:21)のであり、神の賜物である国家権力も腐敗し、神に敵対する存在になります。為政者が腐敗するだけでなく、ヨハネの黙示録などが語るとおり、国家が獣化することがあるのです。

 「ニムロド」という名前には、ヘブライ語で「我らは反逆しよう」という意味があります。そのため、イスラエルでニムロドは神に対する反逆者として理解されてきました。国家が神の賜物であるということを忘れ、神を畏れることのない国家を築いたということです。バベル、ウルク、アッカド、さらにニネベ、レホボト・イル、カラ、レセンが建てられました。これらすべての王国が神に敵対したのかどうかは分かりません。けれども、最初に挙げられる王国がバベルであり、創世記11章が明らかにするバベルの姿に目を留めることが必要です。バベルでは、自分たちの栄光を追い求めてバベルの塔が築かれました。神を畏れる心を失っていたのです。そして、神を畏れる心を失うところで、国家は自己目的化し、獣化します。すなわち基本的人権が軽んじられ、信仰や良心の自由が失われ、個々人を大切にすることが忘れられるに至るのです。

 こうして、聖書は私たちに警告しています。多くの民族が増え広がり、国家が建て上げられます。しかし、その民族や国家が自己目的化してはならない、民族や国家の祝福が偶像になってはならない。それらは決して絶対的なものではありません。私たちの神はただお一人です。

 主なる神はセムの子孫の中からアブラハムを召し出し、アブラハムに始まる祭司の民を通してこそ、神の祝福を真実に与えてくださいます。それが今や十字架のイエス・キリストによって実現しました。へりくだって、ご自分の命さえ与えた主イエス・キリストを見つめましょう。主イエス・キリストを知る者こそ、真実に主の御前に勇敢に生きる者なのです。

説教要約について

説教要約は、説教を要約したものです。 音声は、説教要約の音声化ではなく、実際に行った子ども向けの説教と賛美歌、 聖書朗読と説教の録音です。一ヶ月程度、音声データも公開させていただきます。

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