日曜朝の礼拝「世界は神のもの」

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世界は神のもの

日付
説教
望月信牧師
 ノアの息子、セム、ハム、ヤフェトの系図は次のとおりである。洪水の後、彼らに息子が生まれた。
 ヤフェトの子孫はゴメル、マゴグ、メディア、ヤワン、トバル、メシェク、ティラスであった。ゴメルの子孫は、アシュケナズ、リファト、トガルマであった。ヤワンの子孫は、エリシャ、タルシシュ、キティム、ロダニムであった。海沿いの国々は、彼らから出て、それぞれの地に、その言語、氏族、民族に従って住むようになった。(1~5節)創世記 10章1節~32節

 聖書の系図は、通常、アダムからセト、セトからエノシュというように、子孫の縦のつながりを明らかにします。それに対して10章の系図は少し違っていて、横の広がりを示します。また、通常、個人名で記されますが、10章の系図はその人から始まった民族、あるいは国や地域の名前として記されます。創世記自身、「民族ごとの系図にまとめると」(32節)と語っており、この系図は民族表とか諸国民表と呼ばれます。

 この諸国民表は、一つには、神の祝福の普遍性を表しています。「洪水の後、彼らに息子が生まれた」(1節)とあり、洪水後に人類が増え広がった、その民族的、空間的な広がりが示されています。それは、主なる神が「生めよ、増えよ、地に満ちよ」(9:1)とおっしゃって祝福された結果であり、祝福の実現が系図という仕方で示されるのです。ここには70の名前が書き留められますが、70に整えられていると考えられます。70は完全を意味する数字7の10倍であり、「完全である、満ち満ちている」ことを象徴します。それは、主なる神の祝福が満ちて人類が増え広がったのだと示すために、70を数え上げたということでしょう。

 すなわち、ここに記されるすべての民族、国々が、神の祝福のもとに置かれていると語るのです。ですから、神の祝福の普遍性です。この表には、イスラエルの民の始まりとなるセムの子孫だけではなく、ヤフェトの子孫、ハムの子孫も含まれます。ハムとその子カナン、ハムの子孫、カナンの子孫までも含まれます。そうして、創世記は、世界のすべての民族を視野に収めて、異邦人と呼ばれるすべての民族、諸国民にも神の祝福が及ぶことを指し示します。今日、この広がりの中に日本の国と日本に生きる人びとをも含めて理解することができるでしょう。

 もう一つとして、この御言葉は、セムの子孫が特別な役割を果たすことを告げています。実は、この諸国民表の中で、21節以下のセムの系図だけ少し特殊です。「セムにもまた子供が生まれた」(21節)と記されて、横の広がりだけでなく、個人名として、縦のつながりをも含めて書き留められます。やがてセムの子孫としてアブラハムが生まれ、イスラエルの民が始まります。その備えとして記されているのだと言えるでしょう。

 やがて主なる神はセムの子孫から祭司の民を起こされます。イスラエルの民が選び出されるのです。アブラハムの召命に際して、主はおっしゃいました。「わたしはあなたを大いなる国民にし、あなたを祝福し、あなたの名を高める。祝福の源となるように。……地上の氏族はすべて、あなたによって祝福に入る」(12:2,3)。アブラハムへの祝福は地上のすべての国民への祝福の源であり土台です。諸国民表に書き記されたすべての民族への祝福は、真実にはアブラハムから始まる神の民を通して実現します。ただノアの子孫として生まれるだけならば、カナンのように罪に支配されかねません。そうであってはならない。罪の呪いから解き放たれて、真実に神の祝福のもとに生きることは、アブラハムから始まり、すべての国民に及びます。イスラエルが祭司の民であるとは、祝福の器となって、祝福をすべての民に行き渡らせるからなのです。

 イスラエルの民が祭司の民である。それは、イエス・キリストが救い主として来られた今、新約のキリスト教会に与えられた役割、務めです。私たちも、今や召されて「聖なる祭司となって神に喜ばれる霊的ないけにえを、イエス・キリストを通してささげ」(ペトロ一2:5)ます。新約の神の民とされて、私たちも祭司の民、主なる神の祝福の担い手にほかなりません。まだ主イエス・キリストを知らない方に仕えて祝福を届けるのであり、世界のすべての国民へと目を広げることも必要です。祭司の民として生きることを喜びとして、神と人に仕えて歩んで参りましょう。

説教要約について

説教要約は、説教を要約したものです。 音声は、説教要約の音声化ではなく、実際に行った子ども向けの説教と賛美歌、 聖書朗読と説教の録音です。一ヶ月程度、音声データも公開させていただきます。

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