日曜朝の礼拝「いのちの尊厳」

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いのちの尊厳

日付
説教
望月信牧師
神はノアと彼の息子たちを祝福して言われた。「産めよ、増えよ、地に満ちよ。地のすべての獣と空のすべての鳥は、地を這うすべてのものと海のすべての魚と共に、あなたたちの前に恐れおののき、あなたたちの手にゆだねられる。動いている命あるものは、すべてあなたたちの食糧とするがよい。わたしはこれらすべてのものを、青草と同じようにあなたたちに与える。ただし、肉は命である血を含んだまま食べてはならない。(1~4節)創世記 9章1節~7節

 「産めよ、増えよ、地に満ちよ」。この祝福に、この世界のすべての土台があると言うことができます。主なる神は、すべて肉なる者を洪水で滅ぼすことを決断されましたが、それは罪を嘆き悲しむゆえにほかなりません。主なる神の御心は、決して人間やすべて命あるものの滅びにあるのではありません。むしろ増え広がることを願っておられます。

 この祝福は、最初の人に与えられた祝福(創世記1:28-30)をなぞって語られていますが、違いがあります。「動いている命あるものは、すべてあなたたちの食糧とするがよい」とあり、主なる神は人に動物を食べることを許可しておられます。肉食を認めておられるのです。この点ですべての動物が人間の手にゆだねられ、それゆえ、すべての動物が人間の前に恐れおののきます。人間とすべての動物との関係が変化したのです。人間は、全地を守り保護して支配するのではなく、むしろ動物を恐れおののかせて支配するものとなった。事実、私たちは獣を恐れますが、それ以上に獣も人間を恐れます。獣は、普通の状態では決して人間を襲わないと言われます。むしろ人間を恐れて逃げるのです。

 これは、このとき肉食が始まったということではありません。人類の歴史において農耕よりも狩猟が先に始まったと考えられていることを否定しているのではありません。おそらく、エデンの園を追放されて、そこですでに肉食そのものは始まっていました。アダムの息子アベルは羊を献げ物にしていて、牧畜が始まっていたのです。ただ、動物を食べることは、創造主である神の本意ではなかった。そう考えるべきでしょう。

 肉食の許可は人間の罪と堕落に結びついています。人間がエデンの園から追放されたことと結びついています。アダムとエバは、豊かな果実の実る園から荒れ果てた大地へと追い出されたのです。また、ノアの箱舟の後、ノアのような神を礼拝する民を起こそうとしておられる神の憐れみと忍耐に結びついています。人間の命が続くための神の配慮なのです。それゆえ、私たちは、動物の命を奪っていることを覚えて、食べ物を大切にして、感謝して食さなければなりません。「ただし、肉は命である血を含んだまま食べてはならない」と命じられます。血は命であり、それゆえ、血を含んだまま食べてはなりません。すなわち、命の主であるお方がおられるのであり、決して私たちが命をほしいままにしてよいのではありません。命は主なる神のもの。そのことを確認するために、血抜きをしてから食べなさいと命じられます。こうして、命を奪わなければ生きることのできない悲しさを知ることと、命を尊ぶことを教えておられます。命は神のもの。ここに、すべての命の尊厳があります。

 そして、生き物の命、動物の命が大切であるならば、まして人間の命は、どれほど大切なことでしょう。人は神のかたちに造られたのであり、人間の命が奪われるならば、それは神のかたちが傷つけられ、損なわれることなのです。神に敵対することだと言うべきでしょう。

 実に、私たちは、罪と堕落のゆえに、動物にせよ人にせよ命を傷つけ奪う者、神に敵対する存在に成り果てました。主なる神は、その点で、私たちに責任を問い、賠償を求めることのできるお方です。けれども、主なる神が成し遂げてくださったのは、私たちのためにご自身の独り子を与えて、御子イエス・キリストによってその賠償を果たしてくださることでした。神と敵対する者をご自身と和解する者としてくださったのです。私たちは、今や、この主イエス・キリストの贖いの恵みによって生かされています。この意味で、私たちの命はもはや自分のものではありません。キリストによって買い取られ、贖い取られた命を、私たちは今、生かされている。そこに私たちの幸いがあり、喜びがあります。

説教要約について

説教要約は、説教を要約したものです。 音声は、説教要約の音声化ではなく、実際に行った子ども向けの説教と賛美歌、 聖書朗読と説教の録音です。一ヶ月程度、音声データも公開させていただきます。

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