日曜朝の礼拝「主をほめたたえよ」

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主をほめたたえよ

日付
説教
望月信牧師
ハレルヤ。
わたしの魂よ、主を賛美せよ。
命のある限り、わたしは主を賛美し
長らえる限り、わたしの神にほめ歌をうたおう。
君侯に依り頼んではならない。
人間には救う力はない。
霊が人間を去れば、人間は自分の属する土に帰り
その日、彼の思いも滅びる。
いかに幸いなことか
ヤコブの神を助けと頼み
主なるその神を待ち望む人
天地を造り、海とその中にあるすべてのものを造られた神を。
(1~6節)詩編 146編

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 この詩編は、主をほめたたえる賛美の詩編です。新年にあたり、主をほめたたえる御言葉に耳を傾けたいと願ってこの詩編を取り上げましたが、とりわけ3節4節の言葉が心に残る新年となりました。石川県の能登半島を中心として大きな地震があり、津波の被害もありました。多くの方々が避難して過ごしておられます。このような災害を通して、私たちは改めて自然の力の大きさに驚かされ、人間は無力なものであると痛感させられます。災害に脅かされることがないよう、社会基盤、生活基盤を整えて、災害の克服に努めていくことが必要でしょう。そしてまた、人間の無力さをわきまえて、人生そのものが災害によって崩されることのないよう、備えることが大切なのだと思わされます。

 3節4節には、人間の小ささ、無力さを言い表す言葉が書き留められ、人間の力に依り頼むことのむなしさが言い表されています。「君候に依り頼んではならない。人間には救う力はない」とは、直訳的には、「信頼するな、アダムの子である君候を、彼らには救う力はない」という文章です。たとえ君候のような立派で力のある人物だと思われるものであっても、アダムの子に過ぎません。そして、そのアダムは、主なる神が息を吹き込んでくださって、生きる者とされました。神と向かい合う関係においてこそ人は生きることができる。それが4節の「霊が人間を去れば」に結びついています。神の息である霊を失えば、人間は土に帰るほかありません。人は皆、造り主である神によってこそ生かされる存在です。人間自身には力はなく、もし力があるならば、それは主なる神から与えられたもの、恵みとしていただいたものにほかなりません。神の御前に生きることこそ、私たちの人生の真実の土台なのです。

 「いかに幸いなことか、ヤコブの神を助けと頼み、主なるその神を待ち望む人」(5節)。天地の造り主である神は、私たちを背負い、私たちを担い、救い出してくださるお方です。ですから、ヤコブの神を助けと頼み、主なるその神を待ち望む人は幸いです。6節後半から、主なる神は憐れみ深く私たちを救い出してくださるお方であると、たたみかけるようにして示されます。貧しく力ない者と共にいてくださるお姿、捕らわれ人を解き放ち、倒れている人を立ち上がらせるお姿が印象的です。また、まさに主はご自身に逆らう者をしりぞけて、イスラエルの民をご自身の民として呼び集めてくださいました。バビロン捕囚から解き放たれてエルサレムに帰った人びとは、このような救いの神として主なる神を仰いだのでしょう。そして、そのような救いの神だからこそ、やがて時満ちてご自身の独り子さえ惜しむことなく遣わしてくださり、十字架に引き渡して、私たちの罪の贖いとしてくださいました。私たちは、主イエス・キリストの十字架において示された神の恵みを思い起こすことへと導かれます。主なる神は、私たちを罪とけがれの縄目から解き放ち、私たちを癒やし、真実の命を与えて立ち上がらせてくださるお方です。このお方に依り頼むところに、私たちの人生の真実の土台があります。

 2節に「命のある限り、わたしは主を賛美し、長らえる限り、わたしの神のほめ歌をうたおう」とある通り、命ある限り主を賛美してほめ歌をうたうことが、私たちの喜びであり、私たちの務めです。主を賛美する、そこに私たち信仰者の主なる神への応答としてのささげものがあります。10節では、この主がとこしえの王であると告白し、あらためて「ハレルヤ」と賛美して、詩編が締めくくられます。主イエス・キリストを知る私たちキリスト者にとって、主イエス・キリストこそ救いの神であり、とこしえの王であられます。救い主であるイエス・キリストこそ私たちのとこしえの王であると賛美して、一年の歩みを始めて参りましょう。

説教要約について

説教要約は、説教を要約したものです。 音声は、説教要約の音声化ではなく、実際に行った子ども向けの説教と賛美歌、 聖書朗読と説教の録音です。一ヶ月程度、音声データも公開させていただきます。

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