日曜朝の礼拝「平和があるように」

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平和があるように

日付
説教
望月信牧師
こういうことを話していると、イエス御自身が彼らの真ん中に立ち、「あなたがたに平和があるように」と言われた。彼らは恐れおののき、亡霊を見ているのだと思った。そこで、イエスは言われた。「なぜ、うろたえているのか。どうして心に疑いを起こすのか。わたしの手や足を見なさい。まさしくわたしだ。触ってよく見なさい。亡霊には肉も骨もないが、あなたがたに見えるとおり、わたしにはそれがある。」こう言って、イエスは手と足をお見せになった。(36~40節)ルカによる福音書 24章33節~43節

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 「あなたがたに平和があるように」。この平和は神との平和です。また、これは願望や祈りではなく、宣言です。主イエスは、「わたしがあなたがたに平和をもたらす。わたしが与える平和が、今、あなたがたにある」とおっしゃって、ご自身が平和をもたらしたことを宣言されました。

 神がおられると思わず、むしろ自分が神のようになって生きている。そこに神との対立、ねじれが生じていました。主イエスは、神と対立し、ねじれて、神と争うことになっている私たちと生けるまことの神、父なる御神との間を取り持つお方として、地上に生まれ、十字架においてご自身を和解の献げ物としてささげてくださいました。私たちに代わって、罪の償いのための代価を支払ってくださったのです。

 復活された主イエスは、この和解の福音、平和の福音をたずさえて、エルサレムに集まっていた弟子たちの真ん中に立たれました。今も、キリストの名によって集められている私たちの真ん中に立って、「あなたがたに平和があるように」と告げてくださっています。「平和があるように」とは、「安心しなさい」ということです。十字架の贖いの故にすべての罪が赦されたからです。もはや主なる神が私たちを罪に定めることは決してありません。主イエスに結ばれて、神との平和が与えられています。この平和を大切に受け止めて、主への喜びと感謝を表しましょう。

 こうして平和を告げてくださった主イエスは、このとき、ご自身が肉体をともなって復活されたことを弟子たちに示されました。弟子たちは復活の主イエスを見て、亡霊ではないかと考えました。復活された主イエスのお姿を幻や影のように考えてしまったのです。それに対して、主イエスは、ご自分が幻や影でないことをお示しくださいました。「わたしの手や足を見なさい」とおっしゃってご自分の手足をお見せになり、また触れさせました。さらに、焼いた魚を食べてしまわれました。

 主イエスの復活は、幻や影のような仕方ではなく、肉体をともなう復活です。すなわち、復活とは単に霊的なことではなく、肉体にも及ぶことなのです。私たち人間は霊と肉が一つとされて、神の尊い作品とされています。それゆえ、肉体を軽んじることはできません。私たちはしばしば肉体において罪を犯します。けれども、私たちの罪は決して肉体の問題ではなく、心の問題にほかなりません。私たちの心が主なる神と対立し、神と争うことになっていたのです。主イエスは、その罪を背負って十字架につけられ、私たちに神との平和をもたらしてくださいました。その平和は、私たちの心だけでなく、肉体にも及びます。主イエスは、「平和があるように」とおっしゃって、手と足をお見せになりました。焼いた魚を食べられました。それは、神との平和が心や魂にだけではない、私たちの肉体にも及ぶことをお示しくださったということです。

 神との平和は私たちの肉体にも及ぶ。それゆえ、私たちはけがれたものでありますが、自らをささげて、神に仕えることができます。たとえ健康が損なわれ、病に苦しむとしても、肉体も含めて私たちのすべてが神の御手の内に置かれています。弟子たちに見せた主イエスの手と足には、十字架につけられた釘あとがはっきり残っていたでしょう。主イエスの受けた十字架の死に至るまでの苦しみが、主イエスの肉体に明確に刻まれていたでしょう。それゆえ、主イエスの平和は、私たちの魂だけでなく、肉体にも及びます。そうして、私たちの肉にまで絡めついている罪とけがれ、弱さがすべて取り去られ、私たちはもはや罪に定められません。たとえ死の陰の谷を歩まなければならないとしても、もはや死はなく、悲しみも嘆きも労苦もありません。その幸いが成し遂げられました。十字架と復活の御業に感謝して、ただ主をほめたたえるばかりです。

説教要約について

説教要約は、説教を要約したものです。 音声は、説教要約の音声化ではなく、実際に行った子ども向けの説教と賛美歌、 聖書朗読と説教の録音です。一ヶ月程度、音声データも公開させていただきます。

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