日曜朝の礼拝「星のように輝き」

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星のように輝き

日付
説教
望月信牧師
何事も、不平や理屈を言わずに行いなさい。そうすれば、とがめられるところのない清い者となり、よこしまな曲がった時代の中で、非のうちどころのない神の子として、世にあって星のように輝き、命の言葉をしっかり保つでしょう。こうしてわたしは、自分が走ったことが無駄でなく、労苦したことも無駄ではなかったと、キリストの日に誇ることができるでしょう。フィリピの信徒への手紙 2章14節~16節

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 「世にあって星のように輝き」。使徒パウロは牢獄に捕らえられていました。牢獄に明かり取りの小さな窓があって、夜、そこから見える輝く星々に慰められるようにして、離れているフィリピの教会の信徒のことを思い起こしていたのではないでしょうか。「星のように輝き」という言葉には、パウロの慰めがあり、喜びの思いがあるように思います。

 フィリピの信仰者が「神の子」と呼ばれています。私たち信仰者は、救い主イエス・キリストに結ばれて、「神の子」です。また、まことの光である主イエス・キリストに照らされて、「世にあって星のように輝」くのです。その点で、私たちは、自分自身で光り輝くのではなく、主イエスの光を反射して輝かせられます。キリストの光を映し出して、世にあって星のように輝く。何というくすしき幸いでしょう。罪の悲惨に捕らえられて暗闇を歩む罪人であったところから、生けるまことの神を父と呼び、キリストの光の中を歩むことへと変えられました。これはまったくの恵みであり、この恵みの現実に固く立つことが私たちに求められています。

 さて、キリストの光を反射して輝かせるために、よごれや曇りがないということが大切でしょう。パウロの時代の鏡は青銅で造られた鏡で、よごれを取り除き、よく磨かないと、光を反射することは難しかったでしょう。信仰者には、自らを磨くことが求められます。ただし、磨くと言っても、自分の能力を磨くということではありません。キリストの光を映し出すために自らを整えていくことが大切なのです。

 前回、12節13節を通して、主イエス・キリストに対して従順であるということを学びました。キリストに対する従順であり、神の御言葉に対する従順です。14節には、「何事も、不平や理屈を言わずに行いなさい」とあります。これも、主イエス・キリストに対して従順に、素直にということと一つです。不平や理屈を言わないとは、嘆いてはならないということではありません。この不平や理屈を言うとは、自分の思い、自分の考えで神の御言葉を退けてしまうことです。ですから、ここで言われることも、御言葉に対する信頼、御言葉に対する従順なのです。

 「命の言葉をしっかり保つ」と言われます。これは、神の御言葉には確かな命があると、しっかりそのことが保たれるということです。神の御業が成し遂げられて、御言葉には力があるということが現されるということです。そうして命の言葉が保たれます。ですから、私たちは、御言葉をいただいて、御言葉の命を明らかにしていくような生き方をします。もし私たちが御言葉に聞き従うのではなく、御言葉の力を妨げるようなことをしてしまうならば、御言葉にこそ力があるのだと示せない、命あるものとして御言葉を保つことができない。そうであってはならない。御言葉の命を保って、命ある言葉を示して歩んでいく。

 幸いなるかな。神の御言葉にはまことに力があります。福音には力があります。福音は、私たちの曲がった心、あまのじゃくな心を素直な心へと造り変えてくださいます。福音は人をまっすぐにするのです。私たちの心の傷もいやされ、私たちの心からとげとげしいものが取り去られ、まっさらな心で神に信頼することへと導かれます。そうして、私たちは、キリストの光を反映して、光り輝く者とされるのです。

 キリストの光のもとにとどまりましょう。私たち自身が光そのものによく照らされてこそ、光を映し出すことができます。そのために、御言葉に素直に従順に耳を傾ける。命の言葉の恵みに固く立つのです。私たち自身には力がありませんが、神の御言葉の力が、このことを確かに成し遂げてくださいます。そのことを固く信じて、互いに祈り合い、励まし合いながら、世にあって星のように輝く者として歩んで参りましょう。

説教要約について

説教要約は、説教を要約したものです。 音声は、説教要約の音声化ではなく、実際に行った子ども向けの説教と賛美歌、 聖書朗読と説教の録音です。一ヶ月程度、音声データも公開させていただきます。

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