日曜朝の礼拝「復活なさったのだ」

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復活なさったのだ

日付
説教
望月信牧師
「なぜ、生きておられる方を死者の中に捜すのか。あの方は、ここにはおられない。復活なさったのだ。まだガリラヤにおられたころ、お話しになったことを思い出しなさい。人の子は必ず、罪人の手に渡され、十字架につけられ、三日目に復活することになっている、と言われたではないか。」(5~7節)ルカによる福音書 24章1節~12節

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 主イエスが十字架につけられて三日目の朝、すなわち日曜日の朝のこと、主イエスの弟子であった何人かの女性たちがお墓に行くと、主イエスのお体が見当たりません。途方に暮れていると、輝く衣を着た二人の人が現れて、おそらく神の御使いでしょう、彼らは言いました。「なぜ、生きておられる方を死者の中に捜すのか。あの方は、ここにはおられない。復活なさったのだ」。御使いは、十字架につけられたお方のことを「生きておられる方」と呼びました。「復活なさった」からです。主イエス・キリストは、死なないで、そのまま生きていたというのではなく、一度死なれて、死を打ち破り、死に打ち勝ち、死を滅ぼして、よみがえられました。死の中におもむかれ、けれども死に支配されることなく、死を打ち破り、死から解き放たれて、よみがえられたのです。

 主イエス・キリストは、十字架につけられて死に、その上で、よみがえられました。それは、死に打ち勝ち、死を滅ぼすためにこそ死なれたのです。そしてまた、私たちを罪から救い出すために十字架にかけられたのです。私たちの身代わりとなって神の怒りと呪いをすべて引き受けるために、神の呪いのしるしである木にかけられる死を最後まで味わい尽くしてくださいました。それは、罪こそ死をもたらしたものだからです。主イエス・キリストは、その罪を滅ぼしてよみがえり、もはや罪にも死にも支配されない、真実に生きておられるお方となられました。

 真実に生きているとは、自分の力で生きるのではなく、神によって生かされて生きるということです。ところが、私たちは、神によって生かされていることを見失い、自分の力で、自分自身で生きていると思うことに陥りました。自分の力で生きているのだと思い、自分の力で生きることができると思い込み、傲慢になっている、そこに人の罪があります。主イエス・キリストは、その私たちの罪、神を見失い、神などいなくても生きていける、神なしでよいとする、その罪と立ち向かわれました。主イエスは、神を神として、御父の御心に従い尽くして、神によって生かされる人生を歩み抜くことを貫いてくださって、罪と戦われました。そうして、十字架にかけられて死に、けれども、よみがえられたのです。勝利されたのです。罪に対して死に、神に対して真実に生きているお方、神によって生きておられるお方となられた。そこに真実の命、とこしえの命がある。朽ちることのない命、死んでも生きる命があります。

 イースターとは、主イエス・キリストがよみがえられた日、復活の勝利の日です。それは、ただ主イエス・キリストの勝利ではなく、私たちのための勝利です。私たちは、主イエス・キリストに結ばれて、その勝利に共にあずかる者とされるからです。主イエス・キリストによって罪から救われて、キリストの命に共にあずかり、私たちも神に対して生きる者、神に対して生きるもの、神によって生きている者とされるのです。そう、まさにこうして礼拝に集められ、共に御言葉を聞き、主を賛美することによって、私たちは、神によって生かされて生きるのです。

 私たちは確信することができます。私たちは、罪にも死にも負けることがない命に生かされます。この世の悪や災いにも負けることがない命に生かされます。さらには、自分自身にも負けることがない命に生かされます。自分の弱さにも負けないで、神の召しに応えて活き活きと生きることができるのです。主イエスは、「あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている」(ヨハネ16:33)とおっしゃいました。この勝利を得させるためにこそ、主イエス・キリストはよみがえられました。主イエス・キリストに結ばれて、神によって生かされて真実に生きる人生を共に歩んで参りましょう。

説教要約について

説教要約は、説教を要約したものです。 音声は、説教要約の音声化ではなく、実際に行った子ども向けの説教と賛美歌、 聖書朗読と説教の録音です。一ヶ月程度、音声データも公開させていただきます。

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