日曜朝の礼拝「神の子とする霊~使徒信条28~」

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神の子とする霊~使徒信条28~

日付
説教
望月信牧師
神の霊によって導かれる者は皆、神の子なのです。あなたがたは、人を奴隷として再び恐れに陥れる霊ではなく、神の子とする霊を受けたのです。この霊によってわたしたちは、「アッバ、父よ」と呼ぶのです。この霊こそは、わたしたちが神の子供であることを、わたしたちの霊と一緒になって証ししてくださいます。(14~16節)ローマの信徒への手紙 8章14節~17節

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 聖霊は、「まじわりのきずな」として働いてくださるお方です。きずなとは、一般的には人と人との結びつきであり、結び合わせるための紐や綱のようなものを指すこともあります。接着剤のようなものです。聖霊は、人と人とを結び合わせることはもちろん、何よりも人を神と結び合わせるきずなとして働かれます。聖霊が隠れてひそかに働かれるとは、ご自身が中心になることなく、結び合わせるきずなとして働かれるということです。そのために、私たちの内に住んでくださるのです。

 聖霊は、「この方は、真理の霊である」(ヨハネ14:17)とある通り、一方では、主イエス・キリストを指し示し、証しする真理の霊として与えられています。救い主イエス・キリストを私たちに示すのであり、神から私たちへ、上から下へ、という方向性だと言えるでしょう。そして同時に、「父は別の弁護者を遣わして、永遠にあなたがたと一緒にいるようにしてくださる」(ヨハネ14:17)とあるように、聖霊は弁護者であられます。弁護するとは、私たちのことを、私たちに代わって、訴え、執り成すということであり、私たちから神へ、下から上へ、という方向性です。聖霊は、そのように両方向で働いて、まさにきずなであられます。

 使徒パウロは、「この霊こそは、わたしたちが神の子どもであることを、わたしたちの霊と一緒になって証ししてくださいます」(ローマ8:16)と語りました。神であられる聖霊ご自身が私たちのことを神の子であると証しし、証明し、保証してくださいます。さらにパウロは、「同様に、霊も弱いわたしたちを助けてくださいます。わたしたちはどう祈るべきかを知りませんが、霊自らが言葉に表せないうめきをもって執り成してくださるからです。……」(ローマ8:26)と語ります。

 このことは、信仰が揺らいでしまいやすい私たちにとって、どれほど大きな幸いでしょうか。私たちは、決して信仰の確信が強められているということばかりではありません。信仰が揺らぐことがあるのであり、信じているのかどうか分からなくなることも起こります。積極的に祈れる時期があれば、どう祈ったらよいのか分からなくなり、祈りを見失うこともあります。そのような時にも、聖霊自らが言葉に表せないうめきをもって私たちのために執り成してくださる。私たちが自覚している私たちの感情や考えだけではなく、自分でも意識していない、私たちの心の奥底までご存じの聖霊が、私たちのために執り成して、私たちがまことの神の子であると証しし、訴え、執り成していてくださるのです。こうして、信仰とは、まさに御父と御子、そして聖霊が一つの生けるまことの神として働いて成し遂げられる、神の御業にほかなりません。

 その信仰をいただいて、私たちには信仰の姿勢を正していることが求められます。信仰は神の御業であるから私たちは何もしないでよい、というのではありません。神の御業に応えて、私たちの自らをささげる姿勢が必要です。神の御前に立ち、神の御声に聞く姿勢が必要です。ちょうど弓矢の弓と矢のような関係です。三位一体の神ご自身が弓であり、弓の射手でもあります。神は、きちんと目当てめがけて、真っ直ぐに弓を射てくださいます。その射られる矢が私たちです。矢が曲がっていて、形が歪んでいると、真っ直ぐに飛ぶものも飛ばなくなります。ですから姿勢が大切です。目当てを目指して姿勢を正して、真っ直ぐでいることです。自分の力が求められるのではありません。むしろ自分の力を捨て、肩の力を抜いて、神の御声に聞き、神が指さしておられるところを目指して姿勢を正して歩む。聖霊はそのために働いてくださいます。内側から私たちを造り替えて、助けてくださるのです。互いに励まし合い祈り合い、聖霊に導かれて、天の御国を目指す道を共に歩んで参りましょう。

説教要約について

説教要約は、説教を要約したものです。 音声は、説教要約の音声化ではなく、実際に行った子ども向けの説教と賛美歌、 聖書朗読と説教の録音です。一ヶ月程度、音声データも公開させていただきます。

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