日曜朝の礼拝「教会を信ず~使徒信条27~」

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教会を信ず~使徒信条27~

日付
説教
望月信牧師
「はっきり言っておく。あなたがたが地上でつなぐことは、天上でもつながれ、あなたがたが地上で解くことは、天上でも解かれる。また、はっきり言っておくが、どんな願い事であれ、あなたがたのうち二人が地上で心を一つにして求めるなら、わたしの天の父はそれをかなえてくださる。二人または三人がわたしの名によって集まるところには、わたしもその中にいるのである。」(18~20節)マタイによる福音書 18章15節~20節

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 使徒信条は、「われは聖霊を信ず」のあと、「聖なる公同の教会」と続きます。「信ず」と締めくくられますから、「教会を信ず」ということです。しかし、教会は神様ではありませんから、信仰の対象ではありません。また、教会において、人と人とが対立し争って、罪の悲惨があらわになることがあります。教会そのものが大きな過ちを犯すこともあります。使徒信条は、そのような教会の罪の現実、教会であらわになる罪の悲惨を知らないのだろうか。そのような疑問を抱くかもしれません。

 使徒信条は、「聖なる公同の教会」に先だって「われは聖霊を信ず」と告白します。すなわち、聖霊を信じるゆえに教会を信じるということです。罪人の集まりにほかならない教会に働く聖霊の御業を信じるのであり、罪人に聖霊が働いて新しくしてくださる、その聖霊の御業、神の御業を見つめています。教会は決して人間の業を土台として建てられるのではありません。主イエスは、ご自身への信仰を言い表したペトロにおっしゃいました。「シモン・バルヨナ、あなたは幸いだ。あなたにこのことを現したのは、人間ではなく、わたしの天の父なのだ」(マタイ16:17)。主イエス・キリストへの信仰は天の御父からの恵みにほかなりません。教会は、その神の御業を土台にして建てられます。そのために聖霊が私たちに働いてくださいます。ですから、私たちの罪の現実を突き抜けて神を信じることにおいて私たちを一つとしてくださる、その聖霊なる神の御業を信じて、「教会を信ず」と告白します。私たちの罪の現実、罪の悲惨を打ち破るほど、神の恵みの御業は大きく力強いのです。

 「二人または三人がわたしの名によって集まるところには、わたしもその中にいるのである」(マタイ18:20)。この御言葉は、罪を赦して、信仰の仲間を悔い改めに導くことを教える文脈の中に置かれています。「どんな願い事であれ、あなたがたのうち二人が地上で心を一つにして求めるなら、わたしの天の父はそれをかなえてくださる」とあり、「どんな願い事であれ」と言われますが、どれほど難しい、困難なことであっても、ということです。そして実に、罪の赦しということほど、難しい、困難なことはほかにありません。赦したと思っていても、ふとしたときに「あの人から以前……」などと思い出してしまう、赦したと思っても赦していない、それが私たちなのです。そのような困難な罪の赦しについて、「あなたがたのうち二人が地上で心を一つにして求めるなら、わたしの天の父はそれをかなえてくださる」と約束されるのです。そのことを信じて、私たち二人三人がキリストの名によって集まる。そこに主イエス・キリストが共におられ、その主イエス・キリストが十字架の御業によって罪の赦しを成し遂げてくださった。そうして、わたし自身、その難しいことが成し遂げられ、罪赦されて、教会に加えられている。皆さんお一人おひとりもそうです。とても難しい、どれほど困難なことかと思われる、罪の赦しが与えられて、神の民の一人とされている。

 私たちは皆、この罪の赦しを祈り求めて神の民とされています。罪の赦しを求めて一つとされて共に祈るのです。「教会を信ず」とは、神の御業として建てられている教会において、この罪の赦しが実現することを信じることにほかなりません。私たち人間の視点で考えるならば、とうてい信じられないことでしょう。けれども、キリストの十字架のゆえに、聖霊が私たちに働いて私たちを新しくしてくださるゆえに、成し遂げられる。私たちはそのことを信じることに立ちます。こうして、「教会を信ず」とは、今、私たちが、おのおのの信仰の決断として、これを信じることに立つことが求められている告白にほかなりません。「教会を信ず」、この告白に立って、兄弟姉妹と共に歩むことを祈り求めて参りましょう。

説教要約について

説教要約は、説教を要約したものです。 音声は、説教要約の音声化ではなく、実際に行った子ども向けの説教と賛美歌、 聖書朗読と説教の録音です。一ヶ月程度、音声データも公開させていただきます。

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