日曜朝の礼拝「聖霊を与えてくださる」

日本キリスト改革派 鈴蘭台教会のホームページへ戻る

聖霊を与えてくださる

日付
説教
望月信牧師
あなたがたの中に、魚を欲しがる子供に、魚の代わりに蛇を与える父親がいるだろうか。また、卵を欲しがるのに、さそりを与える父親がいるだろうか。このように、あなたがたは悪い者でありながらも、自分の子供には良い物を与えることを知っている。まして天の父は求める者に聖霊を与えてくださる。」(11~13節)ルカによる福音書 11章5節~13節

この説教要約には音声ファイルはありません

 祈ることはキリスト者にとって呼吸のようなものであり、祈ることを抜きにした信仰生活はありません。けれども、どう祈ればよいのか分からず、祈ることが難しく感じられることがあります。それは、神の御前に自分を取り繕おうとしているのかもしれません。整った祈りをささげたいと思って、祈ることを難しくしてしまっているのかもしれません。

 主イエスは、しつように祈り求めることを教えて、神の御前に取り繕うことなく、何でも祈ってよいとおっしゃいました。ただひたすら嘆いて訴えて祈るのでよい。それゆえ、主イエスはおっしゃいます。「そこで、わたしは言っておく。求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい」。御父は、私たちが何も持たず、空の手で訴えて祈る、そのような祈りを待っておられます。

 「魚を欲しがる子どもに、魚の代わりに蛇を与える父親がいるだろうか。また、卵を欲しがるのに、さそりを与える父親がいるだろうか」。魚は蛇のような細長い魚なのでしょう、さそりは丸まっていると卵のように見えるということだそうです。これが魚だよと言って蛇を与え、これが卵だよと言ってさそりを与える、そのような父親がいるだろうか、いるはずがない。悪人であっても、子どもには良い物を与えようとするだろう。「まして天の父は」と言います。天の御父には取り繕うことなく祈ってよいのであり、その祈りに応えて、まして天の御父は、良い物、最上の物を与えてくださる、すなわち、聖霊を与えてくださる。

 聖霊を与えてくださる。これは、驚くべきことに、神ご自身ということです。神は求める者にご自身を与えたもう。生けるまことの神はご自分を与えて私たちに寄り添い、困難なとき、苦しみのときにも共にいて、慰め、励ましてくださいます。「苦しいときの神頼み」は決して悪いことではありません。私たちが嘆きの中にあるとき、重荷を負うて立ち上がれないときにこそ神はそばにいて、私たちの力となってくださいます。

 神は求める者にご自身を与えたもう。一つには、神の御子イエス・キリストです。ここでこのたとえを語られた主イエス・キリストご自身、自らを私たちのためにささげて十字架につけられてくださいました。主イエス・キリストも私たちに与えられている、御父からの賜物、もっとも良い、最上の贈り物にほかなりません。そして、もう一つ、聖霊が与えられる。聖霊は霊であられ、私たちの目に見えず、肉体的な感覚で感じ取ることもできません。けれども、確かに私たちの内に住んでくださるまことの神、神ご自身であられます。神ご自身の御業として、私たちの思いを超えて、私たちの内に確かに住んでくださる、宿ってくださるお方です。そのお方が私たちの内に働いて、私たちを力づけ、慰めてくださいます。

 使徒パウロは語りました。「同様に、“霊”も弱いわたしたちを助けてくださいます。わたしたちはどう祈るべきかを知りませんが、“霊”自らが、言葉に表せないうめきをもって執り成してくださるからです」(ローマ8:26)。何と祈るべきか、祈る言葉を持たない私たちに聖霊が与えられて、聖霊ご自身がうめきをもって執り成してくださる。私たちの内にいて、私たちのことをよくご存じであるお方、しかも神ご自身であるお方が、私たちの弱さ、苦しみを御父に届けてくださいます。だから、私たちの嘆きや悲しみが御父に確かに聞かれます。聖霊が私たちの内におられるから、私たちの必要のすべてが御父に届けられ、満たされます。

 この聖霊が与えられて、私たちは取り繕うことなく祈り求めることができます。苦しみや試練の中で、いよいよ御父に祈ることができます。その祈る私たちに、主イエスは、「だれでも、求める者は受け、探す者は見つけ、門をたたく者には開かれる」と約束してくださっています。

説教要約について

説教要約は、説教を要約したものです。 音声は、説教要約の音声化ではなく、実際に行った子ども向けの説教と賛美歌、 聖書朗読と説教の録音です。一ヶ月程度、音声データも公開させていただきます。

礼拝に来てみませんか?

鈴蘭台教会の日曜礼拝は10時30分から始まります。この礼拝は誰でも参加できます。クリスチャンでなくとも構いません。不安な方は一度教会にお問い合わせください。

ホームページからでしたらお問い合わせフォームを。お電話なら078-592-6875まで。お電話の場合、一言「ホームページを見たのですが」とお伝えくださると、話が伝わりやすくなります。