日曜朝の礼拝「必ず明らかになる」

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必ず明らかになる

日付
説教
望月信牧師
「ともし火をともして、それを器で覆い隠したり、寝台の下に置いたりする人はいない。入って来る人に光が見えるように、燭台の上に置く。隠れているもので、あらわにならないものはなく、秘められたもので、人に知られず、公にならないものはない。だから、どう聞くべきかに注意しなさい。持っている人は更に与えられ、持っていない人は持っていると思うものまでも取り上げられる。」ルカによる福音書 8章16節~18節

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 ルカ福音書8章の4節から21節まで、神の御言葉を忍耐強く聞いて実を結ぶに至ることへと私たちを励ます御言葉が続いています。主イエスは「聞く」ことを教えておられますが、それは、ただ「耳で聞く」ということではありません。「聞く」とは、その聞いたところに基づいて生きること、すなわち「聞き従う」ことにほかなりません。私たちが御言葉によって造り替えられて、私たちの生活が御言葉に基づく生き方へと変えられる。そうしてはじめて「聞いた」と言えます。その意味で、主イエスは、「どう聞くべきかに注意しなさい」とおっしゃっておられます。

 今日の箇所で、主イエスは、その「聞く」こと、「聞き従う」ことが私たちにおいてすでに始まっている、とおっしゃっておられます。私たちキリスト者は、御言葉の種を蒔かれ、「聞く」者とされて、キリストの光をいただいています。それゆえ、すでにともし火をともす者なのです。

 二つのことを大切に申し上げます。一つには、「ともし火をともして」とありますが、これは私たち自身がともすのではありません。ともしてくださるのは主イエス・キリストです。主イエス・キリストこそが神よりの神、光よりの光であり、世を照らし出すまことの光であられるからです。神の独り子であるお方が私たちの贖いのために十字架につけられて死に、しかし死の中より復活して、ご自身がまことの光であることを明らかにされました。私たちは、この主イエス・キリストに結ばれ、聖霊を与えられて、キリストの光を持ちます。ともし火を持つのです。キリスト者は、それゆえ世の光とされ、光を掲げて、暗闇を明るく照らすために仕えます。それは福音を宣べ伝えることであり、証しをする生活です。

 もう一つ、「隠れているもので、あらわにならないものはなく、秘められたもので、人に知られず、公にならないものはない」とは、この光であるキリストを証しする御言葉の力強さ、福音の力強さを言い表しています。光を隠すことはできない、隠していても秘めていても光はどこからか漏れ出てしまう。キリストの福音も同じなのです。必ず漏れ出てしまう、知られてしまう。その力がある。ですから、主イエス・キリストの光を秘めておくのではなく、見えるように掲げることが大切です。

 伝道や証しの方法の一つがここに示されています。それは、隠さない、秘めておかない、漏れ出すようにして、ということです。自分が信仰者、キリスト者であることを隠さない。救いの恵みに入れられて、感謝していることを隠さない。感謝して祈り、喜ぶ生活を隠さない。礼拝をささげていること、教会の交わりの中で生かされていることを隠さない。

 主イエスは、「叫ばず、呼ばわらず、声をちまたに響かせない」(イザヤ42:2)お方でした。声を響かせるのではなく、無力な私たちの痛みを担い、罪を背負って十字架につけられて、へりくだりの道を歩まれました。そこに神の栄光が現されたのです。そのように、私たちの破れや愚かさを通して、神の栄光が現されます。私たちが自分の無力を認め、罪を悔い、キリストの十字架の恵みに感謝する、そのことを通して神の栄光の光が漏れ出ていくのです。自分が惨めな者であることを告白し、けれども、主なる神が自分を立ち直らせてくださったと言い表すのですから、自分を誇るようにして言うことはできません。小さな声で告白するほかない。けれども、それを主なる神はお用いくださいます。そこから神の栄光の光が漏れ出て、この世を明るく照らし出すのです。

 そのようにして、神はご自分の御心を成し遂げてくださいます。「わたしの口から出るわたしの言葉も、むなしくは、わたしのもとに戻らない。それはわたしの望むことを成し遂げ、わたしが与えた使命を必ず果たす」(イザヤ55:11)。神の御業は何と素晴らしいことでしょう。

説教要約について

説教要約は、説教を要約したものです。 音声は、説教要約の音声化ではなく、実際に行った子ども向けの説教と賛美歌、 聖書朗読と説教の録音です。一ヶ月程度、音声データも公開させていただきます。

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